anomado 2021年8月30日(月) 19時50分
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30日、米華字メディア・多維新聞は、中国政府が芸能界の「大掃除」に乗り出した4つの背景について論じた記事を掲載した。
2021年8月30日、米華字メディア・多維新聞は、中国政府が芸能界の「大掃除」に乗り出した4つの背景について論じた記事を掲載した。以下はその概要。
8月27日、中国のネット上で「悪辣芸能人の番組およびコンテンツに対する徹底調査および整理に関する通知」という文章が拡散し、女性問題を起こしたヘンリー・フオ(霍尊)、巨額脱税のジェン・シュアン(鄭爽)、乃木神社での結婚式に参列してバッシングを受けた俳優チャン・ジャーハン(張哲瀚)と同じ事務所でかつて「旭日旗衣装」で大バッシングを受けたヴィッキー・チャオ(趙薇)、未成年女性への性的暴行問題を起こした元EXOのクリスことウー・イーファン(呉亦凡)が名指しで批判された。
26日深夜には、微博(ウェイボー)の関連トピックが封鎖され、出演作品が閲覧できない状態になった。そして27日には中国国家税務総局がジェン・シュアンに対して2億9900万元(約51億円)の罰金を科すことを発表した。
中国共産党や政府がヴィッキー・チャオらを封殺し、芸能界の「大掃除」を始めたことには、実は芸能界で突出している4つの問題を狙ってのものだ。まず、芸能界の高額収入が関わる社会の収入分配問題だ。2018年のファン・ビンビン(范冰冰)、そして今回のジェン・シュアンの件はすでに「スターによる脱税事件」のスキャンダルから、収入の分配、社会の公平、正義をめぐる議論にまで昇華されている。
次に、業界の乱れた状況が社会風紀を乱している問題だ。エンタメニュースが社会から広く注目され、ゴシップを求めるネットユーザーの心理から、浮気や離婚、犯罪などのスキャンダルがネット上で広く拡散し議論を呼ぶ中で、青少年の価値観判断に悪影響を及ぼしている。
3つめは、芸能界における資本の乱れた発展ぶりだ。芸能界で頻発するスキャンダルの背後には資本という後ろ盾が存在する。芸能人同士による資源の奪い合い、ファン同士による殴り合いなどは基本的に裏で資本集団が操縦しているのだ。
そして最後は、一部の著名人が芸能界での地位を利用して中国共産党のイデオロギーに合わない言論を伝播している問題だ。芸能界は本来さまざまな考え方が混在する世界であり、「精神日本人」「精神米国人」芸能人や、中国共産党の主義に挑んでかかるような言論に事欠かないのだ。(翻訳・編集/川尻)
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