中国のスポーツメディア・新浪体育は30日、国際サッカー連盟（FIFA）が中国代表選手を「中国のCR7（ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの愛称）だ」と絶賛していると報じた。

FIFA公式サイトが紹介したのは中国代表FWの韋世豪（ウェイ・シーハオ。26）。「中国代表を率いる李鉄（リー・ティエ）監督から、チームのゴールをアシストできる選手と見られている」とし、練習中の負傷によりワールドカップ（W杯）アジア2次予選の途中で離脱したことについて本人が「フィジカルが少し弱いので、李監督から筋肉量を増やすように言われている。プロ選手として自分の身体を守ることが、良いプレーをすることと同じくらい重要だということが分かってきた」と語っていることを伝えた。

FIFA公式サイトはまた、韋がポルトガルでプレーした経験を持ち、C・ロナウドの大ファンであることに言及。韋の「私は幼い頃からサッカーを習っていて、父もサッカーファン。2004年の欧州選手権を見て、親子でC・ロナウドのファンになった。それから、彼の映像は探せる限りほとんど探して見た」との言葉を紹介した。

同サイトは韋について、「14年のU-19（19歳以下）アジア選手権で活躍した。特にグループリーグで中国が日本に2-1で勝利した試合では2得点を挙げ、そのうちの1本は素晴らしいフリーキックだった。そのため、彼は『中国のCR7』の称号を獲得することとなった」と説明している。

ただ、自国に厳しいことで知られる中国のサッカーファンからは「この程度が中国のトップレベルなんだから、中国に希望なんてない」「これはCR7の名が最もひどく汚された一回に数えられるのでは？」「中国はすごいもんだ。やれ中国のCR7だ、やれ中国のメッシだ、やれ中国のラモスだと、騒ぐだけ騒いでモノになったのは一人もいない」など、辛辣（しんらつ）な声が上がっている。（翻訳・編集/北田）