平凡な中国の家庭を描くドラマ「喬家的児女」が大ヒット―中国

人民網日本語版    2021年9月2日(木) 23時40分

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「喬家的児女」の最初の数話で主に登場するのは、役どころとほぼ同じくらいの年齢の子役たちで、ストーリーは淡々とした雰囲気で始まった。しかし、多くの視聴者が喬家の世界へといつの間にか入り込んでいる。

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現在放送中の中国ドラマ「喬家的児女(The Bond)」の最初の数話で主に登場するのは、役どころとほぼ同じくらいの年齢の子役たちで、ストーリーは淡々とした雰囲気で始まった。しかし、喬家をめぐる物語が展開し始めると、多くの視聴者が喬家の世界へと、いつの間にか入り込んでいる。文匯報が伝えた。

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同名小説をドラマ化した「喬家的児女」は、ここ30年の間に移り変わりを見せた中国社会において、喬家の子供たちが苦労しながら、互いに支え合い、成長していく姿を描いている。喬家の母親は、5人目の子供である喬七七を生んだ後、亡くなってしまうが、俳優の劉鈞(リュウ・ジュン)演じる父親の喬祖望は、トランプや酒に入り浸る日々を送り続けていた。そのため、俳優の白宇バイ・ユー)演じる長男・喬一成は、わずか12歳にして、弟や妹の世話をする責任を負わざるを得なくなってしまい、弟の保護者会に出席したり、妹の看病をしたり、生まれて間もない七七にミルクをあげたりといった全てのことをこなさなければならなくなった。その後、喬一成、喬二強、喬三麗、喬四美、喬七七の兄弟姉妹5人は互いに支え合い、寄り添い合いながら生きていく。「お父さん」代わりの長男の世話を受けて育った弟や妹たちは、特別に何かに抜きん出ているというわけでもなく、多くの人が馴染みを覚えるような生活を送る子供たちばかりだ。

喬一成は、責任感が強く、情に厚く、善良で、我慢強い。しかし、弟や妹のために全てを尽くす彼も、内心では「自分のために生きたい」という強い願望を抱いている。教師夫婦が喬四美を養子として引き取ることにした時、喬一成はこっそりとその夫婦を訪ねる。別れがつらく、妹を引き取るのはやめてほしいと願うのかと思いきや、賞状を手に「僕を引き取ってほしい」という予想外の願いを申し出たのだ。そして、夫婦から申し出を断られるや、帰り道に賞状を捨て、一人でケーキを食べる。少年から大人になりかけている心の葛藤がうまく描かれている。

「悪役」にも同情できる部分があり、「いい人」にも必ず欠点があるものだ。「喬家的児女」では、登場人物すべてがそういった多様性を持ち合わせており、かわいらしい部分がありながら、欠点もある。平凡な喬家は、ほとんどの一般家庭の縮図のようで、人々のさまざまな感情模様を映し出していると言える。登場人物はいずれも私たちが普段の生活で接するような人々と変わりなく、困難に直面した時に彼らが示す反応や感情が特に人々の心を揺さぶっている。例えば、ボロボロの家の中で子供たちが食べ物を分け合うシーンや、四美が兄弟姉妹に会いたくなり、列車に潜り込んでこっそり南京に帰るシーン、一成がテレビ局に就職し、初めて出社する日、弟や妹たちがスーツやネクタイ、革靴をプレゼントし、父親までが腕時計をプレゼントするシーンなどだ。

中国人の処世哲学では、家族とけんかをすることもあれば、日々の暮らしの中で思い通りにならないこともたくさんあるものの、自分の家というのは、永遠に誰もがぬくもりを感じることができる場所であり、「血は水よりも濃い」という言葉があるように、血のつながった家族との絆は、なによりも強く深いものだ。喬家の子供たちはストーリーが進むにつれて、社会に出て働き、結婚し、それぞれが家庭を築くようになり、5本の枝がそれぞれ違う方向に向かって伸びていくように、雨風を経験したり、温かい日光を浴びて成長したりしていく。しかし、その根っこは常にしっかりとつながっているのだ。そしてそれこそが「家族」なのだろう。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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