anomado 2021年9月6日(月) 20時50分
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香港の俳優ニコラス・ツェー(謝霆鋒)が中国国営テレビのトーク番組で、国籍変更の申請中であることを語り、このところ中国で騒がれている「限籍令」の影響ではないかと注目を集めている。
ニコラス・ツェーが出演した国営テレビ・中央電視台(CCTV)のトーク番組「藍羽会客室」が5日に放送され、この中で語られているもの。作品を通じて中国の精神を発信することも、仕事における大きな意義になっていることを認めたニコラス・ツェーが、ネット上で一部の人から「カナダ人のくせに」と批判されている事実を自ら紹介した上で、「自分は香港出身なので、本来は中国人」「実はカナダ国籍を離脱する申請をすでに行っている」と明かした。
中国では先月末から、当局の芸能界に対する監視の目が厳しくなり、今月2日には中国共産党中央宣伝部が、芸能界や芸能人の秩序管理を具体的に記した7カ条の通知を発表。これをきっかけに、かねてからうわさされていた外国籍の中華圏芸能人を排除する「限籍令」(外国籍制限令)が、いよいよ本格的に実施されるのではないかと騒がれている。ネットでは現在、「限籍令」に該当する芸能人のリストも出回り、その中にカナダ国籍のニコラス・ツェーの名前も挙がっていた。
今年7月末には、中国の映画監督チェン・カイコー(陳凱歌)の次男で21歳の俳優チェン・フェイユー(陳飛宇)が、米国籍から中国籍への国籍変更を発表した。国籍を選択できる18歳当時から準備を進めていたと本人は語っているが、「限籍令」の話題が浮上してからは、早くから何らかの情報を得ていたのではないかとネットでは疑いの声も上がっている。
ニコラス・ツェーは中国で、料理の腕前を披露する浙江衛星テレビのリアリティー番組「鋒味」でも人気を博し、ドニー・イェン(甄子丹)と共演した最新作の映画「怒火.重案」は現在、興行収入が11億元(約187億円)を突破。巨大な中国市場は絶対に欠くことのできないよりどころとなっている。(Mathilda)
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