中国の歌手で俳優のルハン（31）の事務所は5日、台湾を国のように扱ったとして批判を浴びたスイスの高級時計ブランド、オーデマ ピゲとの協力関係を停止すると発表した。

中国メディアによると、オーデマ ピゲをめぐっては、同社のCEOがインタビューで台湾を国のように扱う発言をしたとして批判を浴び、謝罪に追い込まれた。

ルハンの事務所は5日、微博（ウェイボー）の公式アカウントで声明を発表。オーデマ ピゲの不適切な発言は「一つの中国」原則の重大な違反であり、同ブランドに対し、世界的なプラットフォーム上での中国語と英語による公式謝罪を勧め、コミュニケーションを重ねたが結果が出なかったことから、同ブランドとの協力関係を即日付で停止するとした。

声明では、「国益は全てに勝る」とし、ルハンとその事務所は国家の主権と領土の完全性を守るとも表明した。

ルハンは2012年、韓国の男性アイドルグループ「EXO（エクソ）」の華人メンバーとしてデビュー。2年後に脱退を表明し、中国でソロ活動を開始した。（翻訳・編集/柳川）