anomado 2021年9月8日(水) 16時50分
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7日、中国メディアの「中国青年報」は、中国政府当局の「放送・芸能界関連の通知」により、アイドル育成番組が放送禁止になったニュースを分析する記事を掲載した。
2021年9月7日、中国メディアの「中国青年報」は、国家広播電視総局(国家ラジオテレビ総局)の「放送・芸能界関連の通知」により、アイドル育成番組が放送禁止とされたニュースについて分析する記事を掲載した。
記事は初めに、8項目からなる「通知」の中で、アイドル育成番組が放送禁止になった理由を、「客観的に見て、目当てのスターのランキングを上げるための節操のない『推し行為』や、ファン同士の対立、悪意ある攻撃などといった、芸能界に関連する悪い現象の根本的な原因となっている」「大衆文化の範囲を超えた騒動や迷惑をもたらし、大衆の興味を失っただけでなく、反感を買っている」と分析した。
次に、アイドル育成番組が反感を買った理由を二つ挙げた。一つ目は「育成という建前で、放送の前後でデータの改ざんを行ったり、大々的な宣伝で人々の消費欲求に訴えるなどして、芸能界やマスメディアを汚染している」点で、5月に起きた「牛乳大量廃棄事件(ファンがアイドルの練習生に投票するための2次元コードがついた牛乳や乳飲料が、大量に廃棄される様子を撮影した動画がネット上に登場し、物議を醸した事例)」を紹介した。
二つ目は、「育成したアイドル自身に実力が備わっていない」点で、「育成の本質は実力を備えた芸能人を育てることにあるにも関わらず、デビュー後は健康的なイメージもなく、創作の実力もないまま、短期間で商業価値を搾り取られる金もうけの道具を生み出すことを繰り返している」「再生回数至上路線と理性を失ったファンの『推し活』により、『ニラ刈り』のような不平等な関係を生み出している」として、「前提条件だったファン文化がコントロールを失い、アイドル育成番組は墓穴を掘ったようなものだ」と論じた。
最後に、「アイドル育成番組が放送禁止になることで、バラエティー番組が衰退するのではと心配する人もいる」ことに言及し、「17年前にテレビを主戦場としていたオーディション番組が放送終了した時も、バラエティー番組が衰退すると心配する人がいたが、2004年から21年の間に、テレビからネットへ主戦場を移し、たたき上げの個人のアイドルから、再生回数至上路線のアイドルグループ育成へと変化して生き残った」「バラエティー番組の中で、アイドル育成番組が占める割合は少ない」として、「良性の競争により、新たに生まれる優れたバラエティー番組が、大衆の需要を満足させるだろう」と指摘した。(翻訳・編集/原邦之)
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