死刑執行「ない」から? 女性2人を殺害した韓国の凶悪犯、逮捕後も過激な行動の背景

Record China    2021年9月9日(木) 22時20分

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7日、韓国・JTBCは、位置追跡装置の「電子足輪」を外して逃走した男が女性2人を殺害していたと分かり、専門家が「死刑が執行されることはないという安堵感から来る行動ではないか」と指摘したと伝えた。

韓国で先ごろ、強盗や強制わいせつ罪で服役し、出所後に位置追跡装置の「電子足輪」を外して逃走した男が女性2人を殺害していたと分かり、波紋が広がった。男はその後も取材陣のマイクを蹴るなどして暴れたり、留置場でも騒ぎを起こしている。7日、韓国・JTBCは、「犯罪心理学の専門家が『死刑宣告を受けたとしても執行されることはないという安堵感から来る行動ではないか』と指摘した」と伝えた。

男には多数の前科があり、位置情報を追跡できる足輪の装着が義務づけられていたが、足輪を切断して逃走し、女性2人を殺害した容疑で逮捕された。殺人、強盗殺人、殺人予備、詐欺、与信専門金融業法違反、電子装置付着法違反など六つの疑いが持たれている。先月31日に裁判所に出廷した際には、取材陣のマイクを足で蹴り暴言を吐くなどした。今月5日には収監されている警察署内の留置場で、毛布を取り替えるよう頼んで警察官が扉を開けた隙に押しのけて脱走を図るなどしたという。

順天郷(スンチョンヒャン)大学警察行政学科のオ・ユンソン教授は、7日にラジオのニュース番組にインタビューに応じる形で出演し、男の行動について「(刑務所に入ることを)勲章のように考え、計画的に行動したのではないかと思えるほど、誇張された行動だ」と分析。また、「最近は殺人犯がメディアに対しある種のパフォーマンスを行なう傾向がある」と指摘し、「(こうした行動をするのは)韓国では死刑宣告を受けても執行されないという安堵感のようなものが心中にあるのではないか」と述べたという。

男は7日午前に検察に身柄を移されたが、移動前、「被害者と遺族に伝えることはないか」との取材陣の質問に対し、「心から謝罪します」「事実関係と異なる報道が多い。性関係の問題で殺害したのではない」と答えている。また、「犯行動機はお金の問題か」との質問には「そうだ」と答えたという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「こんなやつには、電子足輪もプロファイラーによる心理分析も必要ない。税金の無駄だよ。必要なのは死刑だけだ」「刑務所の臭い飯を食べさせることももったいない」「人間であることを放棄した凶悪犯の人権より、被害者の苦痛と人権のほうが重要だ」「世の中から隔離してくれないと、安心して暮らせない」などの怒りの声が寄せられている。

また、韓国には死刑制度があるが1997年12月を最後に執行されていないため、「罪が確実な凶悪犯には、死刑を宣告するだけじゃなく執行すべきだ」「韓国は人を10人、20人殺しても死刑が執行されない。だから犯罪者がどんどん暴力的になっていくのだと思う」「死刑の復活に積極的に賛成する」などのコメントが殺到している。(翻訳・編集/麻江)

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