Record China 2021年9月8日(水) 21時20分
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四川大学ピッツバーグ学院で教壇に立っていた米国人女性教師が「中国警察に拉致される」などの投稿をきっかけに解任され、帰国することとなった。
四川大学ピッツバーグ学院で教壇に立っていた米国人女性教師のエミリー・ジェーン・オーデル(Emily Jane O'Dell)さんが「中国警察に拉致された」などの投稿をきっかけに解任され、帰国することとなった。中国メディアの観察者網はオーデルさんの主張をデマだと非難している。
報道によると、オーデルさんは先日、成都市からカンゼ・チベット族自治州を訪問した際、中国警察に拉致されそうになっているとツイッターに投稿し、米国大使館などに助けを求めた。
オーデルさんは騒動の当日、「アメリカは国内にいるすべての中国人をホテルから追い出し、家から出さないようにすべきかもしれない。新型コロナウイルスは武漢から来たのだから」などとツイッターに投稿した。これについて観察者網の記事は、オーデルさんがブラウン大学、コロンビア大学、ハーバード大学などで教壇に立っていたことに触れた上で、「誇らしい経歴とは裏腹に、彼女の言動は偏見と人種差別に満ちている」と非難している。
オーデルさんはツイッターに、「米国大使館に助けを呼んで。私は意に反して拉致された。殺される。助けて」「彼らは20人の警官を送り込んできた。恐ろしい。60カ国に行ったことがあるが、こんな狂気の光景は見たことがない。中国は何をしているの?助けて。怖い」などとも投稿。また、女性警官らの写真をアップし、「殺人者」と表現する投稿も行っていた。
観察者網の記事は「オーデルさんがアップした写真に写る警官は照れ笑いを浮かべており、彼女が訴えるような『殺人者』の様子は全くうかがえない」と反論。さらに、「オーデルさんの防疫スタッフへの対応は傲慢(ごうまん)なものだった」と指摘し、同県の警察官である呉嘉林(ウー・ジアリン)氏の話を紹介した。
呉氏は、「オーデルさんは7月20日に同県を訪れ、民泊に宿泊。同27日に新型コロナの感染例が確認されたため、防疫スタッフが調査に訪れた。8月4日の検査の過程で健康コードを提出し、検温に協力するよう求めたが、彼女は協力しなかった」と説明。「その少し前に別件で3人の警官が近くを通りかかったが、その時、オーデルさんは機嫌が良かったようで警官をスマートフォンで撮影した。警官らは礼儀としてカメラに向かって笑顔を見せた」とした。
さらに、「目撃者によると、防疫スタッフが訪れた際にオーデルさんは激高して、叫び声を上げるほどだった。警官や防疫スタッフは強制措置は一切取らず、身体的な接触もなかった」と主張した。
記事によると、四川大学ピッツバーグ学院は8月12日、オーデルさんの言動が悪影響を及ぼしているとして解任を決定。また、警察は「同24日に、SNS上でデマを流して(中国を)中傷し、人種差別的な発言をしたことを理由にオーデルさんを呼び出したところ、オーデルさんはデマを流したことを自供した」と説明し、「出国入国管理法」第81条の規定に基づき期限付きで出国を命じた。オーデルさんは9月2日午後8時ごろにサンフランシスコ行きの便で出国したという。(翻訳・編集/北田)
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