人民網日本語版 2021年9月12日(日) 19時0分
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ペットを飼っている人は、ペットを家族や友達、子供と見なすようになっており、「飼い主と動物」という関係を超えるようになっている。
ペットを飼っている人は、ペットを家族や友達、子供と見なすようになっており、「飼い主と動物」という関係を超えるようになっている。ペットを飼う人も若年化しており、ペットを寵愛し、癒しを与えてくれる家族や友達と見なしているほか、きれいなペットウェアを着せるなどして、おしゃれな格好をさせ、一緒に街に出るようになっている。こうした若者は自分たちのことを「キラキラペット派」と呼んでいる。北京青年報が伝えた。
「キラキラペット派」は、ペットのエサの合理的な配合をマスターした後、ペットの美容や診療などの分野に注目し、ペットがおしゃれな恰好をし、さらに、心理的健康を保ちながら成長できるように気を配っている。
市場調査会社の艾瑞諮詢(iResearch)が発表した「2021年中国の科学的なペットの飼育業界研究報告」によると、「キラキラペット派」は主に、一、二線都市に集中しており、18歳から35歳までの女性がメインだ。調査統計の「キラキラペット派」の学歴を見ると、大学卒業者が多く、世帯所得は1カ月当たり1万5000~3万元(約25万5000~51万円)。子供のいる既婚者が最も多く43.5%、独身が32%を占めている。
ペットを飼っている人のうち、ペットを家族や子ども、友人との重要な感情的な絆と見なす人の割合が88%に達している。ペットが、飼い主の精神的な拠り所となっている一方で、防犯目的や飼い主の機嫌を取るなどの機能的な役割は目に見えて弱くなっている。ペットが飼い主と一緒に仲良く、楽しく暮らすようになっているのだ。
ペットを飼う理由については、「寄り添ってくれる相手」が最も多く85%。以下、「楽しみを増やす」、「ストレス解消」、「家族に寄り添ってくれる存在」、「時間つぶし」と続き、防犯目的などの機能的役割は6%にとどまった。
ペットの飼い主の31%が、ペットが心身ともに健康に成長するように願う「科学的な飼育」に注目している。「仏系(仏のように物事に拘泥しない人々を指す)飼育」はわずか1%だった。つまり、ペットの飼い主の消費理念がペットに反映されていることを示している。
仕事で多大なストレスにさらされる今の社会において、ペットを飼うことで若者は生活の中で少しの楽しみを感じ、「ペットのおしゃれ」が最も好む話題となっている。そして、オンラインでもオフラインでも、おしゃれな恰好をしたペットを紹介するというのが、多くの若者にとって、日常生活において他の人との交流のきっかけをつくってくれる「神器」となっている。
2020年、中国のペット用おやつ市場の規模は300億元を超え、ペット用フード市場において2位の地位を占めるようになった。報告によると、飼われているネコの数が増え、その消費が増加する一方、イヌの数は減り、消費も減少していることは注目に値する。家の環境やイヌ飼育に関する政策、近所付き合いなどの要素が原因で、イヌを飼うハードルが高くなっており、今後はペットの数の増加イコールネコの増加になるという日が来るかもしれない。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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