Record China 2021年9月21日(火) 20時0分
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新型コロナウイルスの影響を受け、韓国の伝統的な「祭祀」(チェサ)文化が変化しつつあるという。写真は秋夕の伝統料理である松餅(ソンピョン)。
新型コロナウイルスの影響を受け、韓国の伝統的な「祭祀」(チェサ)文化が変化しつつあるという。9月20日、韓国メディア・イーデイリーが報じた。
1921年5月に韓国政府が発表した「第4次家族実態調査」の結果によると、現在20代の64%が祭祀を行わないことに賛同し、48%が親戚同士で集まらず各家庭で秋夕(チュソク)の連休を過ごすことに賛同している。記事は「MZ世代(1981~95年生まれのミレニアル世代と96~2012年生まれのZ世代)は『祭祀はしきたりよりも故人を思い出すことに意味を置くべき』と考えており、豪華な食事を用意しお辞儀をするのは不要な形式だと考える人が多い」と伝えている。
このような意識の変化の背景にはコロナ禍も影響しているといい、韓国では感染対策として秋夕の連休中に閉鎖する追悼公園も多く、韓国政府も非対面式の墓参りを推奨しているとのこと。近年はインターネット上で納骨堂の管理や祭祀を行えるオンライン墓参りシステムも充実し、20年の秋夕には23万人以上が、21年の旧正月には24万人以上が利用したという。
また、祭祀で先祖に供えるための料理(祭祀膳)についても、MZ世代は調理済み食品やミールキットを使用する人が増えている。韓国の大手スーパーマーケット「Eマート」では、21年の旧正月における自社ブランドの祭祀用食品の売上高は、前年度の同時期に比べ21.2%増加。「ロッテマート」でも調理済み食品とミールキットの売上高は、前年よりそれぞれ26.7%、30%増加した。
20・30代が主要顧客であるモバイル買い物アプリ「マーケットカーリー」は、秋夕用に「秋夕ギフトセット」として調理済み食品や総菜のカテゴリーを新たに作成し、祭祀膳に必要なカルビチムやチヂミ、チャプチェなどを含む献立のセットも販売しているという。ユーザーからは「祭祀膳の料理をいちいち材料から買って作るのは、経済的、時間的、体力的に非効率的だ」との声が上がっているとのこと。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「元々裕福な家は秋夕の連休に遊びに行く。お金のない家ほど祭祀をして偉そうに振る舞う」「幼い頃は行って当然だと思っていたけど、あらゆる家庭不和の原因は祭祀だった」「祭祀がなくなるのは自然だと思う」「祭祀はやりたい人がやればいい。問題は全ての準備を妻に押し付けること」「祭祀や秋夕の連休をなくしてくれる大統領候補に票を入れる」「そもそも結婚をしなければいい」など、祭祀に対する批判的な意見が相次いでいる。(翻訳・編集/丸山)
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