Record China 2021年10月3日(日) 21時0分
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28日、中国メディアの中国青年報は、女子学生の間で流行している「レンタル彼氏」についての記事を掲載した。
2021年9月28日、中国メディアの中国青年報は、女子学生の間で流行している「レンタル彼氏」について分析する記事を掲載した。
記事は始めに「現在若者たちのコミュニティーでは、『レンタル彼氏(彼女)』という感情体験型のサービスが流行しており、動画プラットフォームで『レンタル彼氏』と入力し検索すると、ブロガーたちがどこかの店舗で1日または数時間、彼氏をレンタルした体験動画やリンクがヒットする」「1時間単位で安くレンタルできる『ブラインドボックス(盲盒)』から30分で190元(約3280円)かかる『首席』など、等級により価格が分かれる」「女性の友人同士で、誕生日プレゼントとして『レンタル彼氏』を贈る人もいる」と現状を紹介した。
記事によると、1990年以降生まれの若者が多く利用するアプリ「小紅書(RED)」でも、多くのブロガーが「レンタル彼氏」の体験動画をシェアしており、「レンタル彼氏」をテーマにした動画の再生回数は、最高208万回にも上るという。また、上海のあるブロガーは『ブラインドボックス』で中国人とタイ人の両親を持つ「彼氏」を、2時間600元(約10360円)でレンタルし、お茶を飲んだり、食事したり、プリクラで遊んだりしたが、手をつないだり、キスやご飯を相手に食べさせるなどの親密な行為は、別料金が発生するなどの理由で拒否されたという。また、中国版食べログ「大衆点評」では、レンタル彼氏の人気店が存在し、店のページには所属する「彼氏」たちの動画や画像のほか、ネットユーザーからの「一緒にディズニーランドへ行ってくれますか」などのリクエストに対する問い合わせへの返答が表示されているという。
記事は次に「レンタル彼氏」の収入やサービスの詳細について、実際に従事している20代前半の若者2人を取材し、「どこの店舗も彼氏のレベルや価格設定、運営方式に大差はない」「レベルの高さにより『ブラインドボックス(盲盒)』『金メダル(金牌)』『鎮店』『首席』など肩書が変わる」「サービス時間は1日、1週間、1カ月など選ぶことができる」「『彼氏』にはそれぞれキャラクター設定があり、『子犬系』『オオカミ系』『癒し系』『ユーモア系』などがある」「『彼氏』と所属店舗の取り分は五分五分」「写真を見たり、声を聞いて選ぶ場合は別料金で3元(約52円)かかる」「24時から翌朝7時までの夜間サービスの場合、料金が1.5倍になる」「『彼氏』の評価は、接客数や本人の性格、外見、サービスの態度や利用客の反応などから決まり、ひと月の接客数やリピート数が少なければ解雇される」などと紹介した。
また、学生のアルバイトも多いレンタル彼氏同士では、体験談をシェアするコミュニティーも存在するという。「ネットから拾った別の人の画像を、自分の写真として使ってはいけない」規定はあるものの、店舗によっては黙認したり、「違うサイトで同じ顔の人を3人見たことがある」ほか、「罵倒してほしい」「男性が『彼氏』をレンタルした」「うつ病の客から診断書を見せられ、一時間半ずっと幼い頃からの悲惨な体験を聞かされた」「女性客と本当に恋人同士になり、別れた後で女性から店にクレームが来た」など特殊な接客についての情報交換もしているという。
記事によると、「レンタル彼氏」のような手法は、中華人民共和国の法律に基づいた罰則規定を当てはめることができないという。当てはめるにはキーポイントが二つあり、一つは金銭の授受、もう一つは不正な肉体関係の証明が必要で、金銭の授受が明らかな「レンタル彼氏」での不正な肉体関係を証明できなければ、法的にはグレーゾーンに置かれたままになるという。
専門家は「レンタル彼氏」のサービスについて、「女子大生が『レンタル彼氏』を利用する原因は主に二つあり、一つは『三観(世界観、価値観、人生観)』が確立しておらず、社会の良くない風潮の影響を受け、新鮮さや刺激を求めたから。もう一つは、生まれ育った環境で十分な愛情を受けられず、心が満たされる相手を求めているから」と分析し、「法律的に見ると、報酬を支払う代わりに「彼氏」がサービスを提供する一種の労務契約を交わしていると見なすことができるが、法律や公序良俗に反するサービス内容を提供してはならない点に注意が必要」「サービス提供の仲介者となるプラットフォーム側には、違法行為や犯罪が起こらないよう厳しく内容を審査し、監督する責任があり、違法すれすれの特殊な人間関係の紹介サービスを禁止するべきだ」「学校側が学生たちのコンプライアンスへの意識を高め、三観を確立するよう指導、教育し、自己防衛や善悪の判断ができる能力を身につけさせるべきだ」と述べた。(翻訳・編集/原邦之)
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