「残業は日常茶飯事」が7割、「90後」の職場ビッグデータ―中国

人民網日本語版    2021年10月1日(金) 18時20分

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中国でインターネットと一緒に成長した「90後(1990年代生まれ)」を中心とする若い世代が、今や職場の中堅パワーになっている。

中国でインターネットと一緒に成長した「90後(1990年代生まれ)」を中心とする若い世代が、今や職場の中堅パワーになっている。就職情報サイト「猟聘網」がこのほど発表した「現代の働く若者の現状インサイト報告」は、ビッグデータと調査研究を通じて若者世代の職場でのキャリアアップ、職場の状態、経済状況などを分析したもので、現在の働く若者の様子を映し出している。第一財経が伝えた。

猟聘網のビッグデータによると、ここ4年近くにわたり、上級管理職に占める「90後」の割合が上昇し、2018年の17.34%から20年の24.1%に上昇したという。

調査研究データによると、「90後」の70.53%は就職してからずっと同じ都市で働いており、29.47%は別の都市に移動したことがあるという。移動パターンの上位5位は、いずれも北京、上海広州深センの一線都市間の移動だ。大都市・周辺都市間の移動も多い。

このことからわかるのは、都市群内部、都市圏内部で移動する若者が増えていることだ。アモイ大学経済学部の丁長発(ディン・チャンファー)准教授の分析によると、長江デルタ地域や珠江デルタ地域のような大都市群の中には一線都市と二線都市が複数あり、人材にとっては、都市群内部での就職は選択の幅が広く、移動にかかるコストも少なくて済む。

調査研究データによると、21年1-8月には、「90後」が履歴書を送った就職したい都市上位20カ所のうち、上海がトップで9.26%を占め、次は北京の7.89%だった。深センが6.68%で3位、広州が5.81%で4位、杭州が4.71%で5位、成都が3.96%で6位。7-11位には南京、蘇州武漢重慶西安が並び、割合はいずれも2%以上だった。全体として見ると、一線都市と新一線都市が引き続き「90後」の就職先として人気がある。

上海は長江デルタ地域全体のリーディング都市であり、多くの多国籍企業と上海証券取引所をはじめとする金融機関を擁し、本部経済と研究開発イノベーションの力が突出し、若者を誘致する力が最も高い。

時代が変化するにつれて、現代の働く若者は仕事のプレッシャーが増大し、それに伴って労働時間も長くなった。残業は現代の働く人が避けて通ることのできない話題だ。同報告によると、働く「90後」の76.71%にとって残業は日常茶飯事だという。残業時間を見ると、働く「90後」は1-3時間が90%以上を占め、3時間以上は5.83%、1時間以内は3.68%だった。

残業することになった主な原因についてたずねたところ、「仕事量が多く、残業しなければ片付かないから」がトップで69.63%に上り、次に「周りがみんな残業しており、自分も残業せざるを得ないから」が56.13%、3番目に「会議が多く、管理者の決定に時間がかかるなどのため効率が低下したから」が46.63%だった。

地域別に見ると、一線都市で日常的に残業をする「90後」は80%を超え、新一線都市では76.61%、二線都市では76.15%、三線都市以下では61.54%だった。ここから都市の規模が小さくなるほど、残業が日常化する状況が緩和されることがわかる。

上の世代と比較すると、「90後」の収入は少なくないが、月光族(毎月の給料をその月にすべて使い果たす人)、精致窮(身の丈を超えて憧れの暮らしを追求して貧乏になる人)、借金などのキーワードで語られがちだ。しかし事実はそうでない可能性がある。調査研究によると、働く「90後」の91.29%が「貯金の習慣がある」と答え、「貯金の習慣がない」は8.71%にとどまった。

自分名義の資産についてたずねたところ、働く「90後」の70%以上は資産額30万元以下と答えた。このうち10万-30万元の割合が27.29%で最も高く、次は5万-10万元の26.12%、5万元以下は21.65%、30万-50万元は14.35%、100万-300万元は5.18%だった。言い換えれば、働く「90後」の約4分の1は自分名義の30万元以上の資産を持っているということだ。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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