Record China 2021年10月2日(土) 20時0分
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湖北省応急管理庁は6月12日に同省十堰市内で発生した、160人以上が死傷した爆発事故の調査報告書を発表した。不動産管理会社と入居者の安全規則無視が根本的原因だったという。写真は爆発の現場。
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湖北省応急管理庁はこのほど、6月12日午前6時42分に同省十堰市内の建物で発生した26人が死亡し138人が負傷した爆発事故の調査報告書を9月30日付で発表した。中国メディアの界面新聞は同件を、10月3日付で報じた。
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爆発が発生したのは食料品店や飲食店が入居するビルで、爆発によって1階部分や2階部分の床が崩落した。建物周辺は爆発で吹き飛んだがれきや雑物が足の踏み場もないほど散乱した。店と店を仕切っていたれんが造りの壁がなぎ倒された。爆発現場の近くにある建物では、窓ガラスが一斉に粉砕された。
事故が発生した建物は、地下水路化した川の上に建てられていた。地下水路化に伴い、川の底や川岸はすべて、コンクリートで固められ、その空間を利用してガス管が敷設されていた。早い時期には川の管理は東風汽車の責任とされていたが、2012年12月には管理責任が地元の張湾区に移行された。
その後、川の環境状況が中国の分離で最下位である「劣5類」と判定されたため、張湾市は2018年12月に改善に着手し、19年8月には泥やごみの除去、破損した汚水管の交換、川底の改修などの作業を終えた。
建物はかつては東風汽車の関連会社が管理していたが、同社はその後、権利を別の会社に譲渡した。その際に、建物の下にある地下水路内にガス管などが通っていることを知らせていなかった。ガス管を利用していたガス会社もガス管の点検などを行っておらず、ガス会社の担当責任者が事故発生後に、責任を逃れるため点検の記録を偽造したと分かった。
事故発生の約1時間前に、市の緊急指揮センターはガス漏れ発生の通報を受けた。緊急指揮センターは警察官の出動と、ガス会社には応急処置のための人員の派遣を指示した。ガス会社からの人員は現場で応急処置を開始して8分後に警察及び消防に対して、処置が完了したので引き揚げてよいと伝えた。警察官と消防士は念のために現場にとどまって監視を続けたが、4分後に爆発が発生した。
調査報告書は、爆発の直接のきっかけについて、飲食店で発生した火花が排気ダクトに飛び込んで、さらに暗渠内の閉じられた空間に充満していた都市ガスと空気の混合気体に引火したと断定した。
調査報告書によると、爆発事故が発生した建物には飲食店7軒が入居していたが、賃貸契約書では、炎を出す器具を使っての調理が禁止されていた。しかし飲食店は契約内容を無視し、さらに排気ダクトを暗渠内に通じさせていた。
調査報告書は、不動産管理会社が安全管理をきちんと実行していなかったことを問題視した。契約書では入居する店舗の関係者が店舗に宿泊することが禁止されていたが、宿泊する店舗関係者がいても、不動産管理会社はやめさせようとしなかった。結果として、宿泊していた店舗関係者4人が死亡した。不動産管理会社はさらに、建物に違法な増築を加えて店舗を入居させていた。
界面新聞によると、同事故に関連して11人が刑事責任を追及されることになった。(翻訳・編集/如月隼人)
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