Record China 2021年10月5日(火) 0時0分
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岸田文雄氏が第100代目の内閣総理大臣として指名され、4日夜首相官邸で記者会見し、重要な隣国中国と対話続けるが、力による現状変更にははっきりモノ言うと語った。写真は首相官邸公式サイトより
2021年10月4日夜、岸田文雄新首相は首相官邸で記者会見した。外交安全保障問題に関し「中国は重要な隣国であり対話は続けていく」としながらも、「東シナ海や南シナ海での力による現状変更などの動きに対してははっきり(モノを)言い続けていかなければならない」と強調。対中国で普遍的な価値観などを共有する同盟国や同志国と連携していく方針を明らかにした。
中国のTPP(環太平洋経済連携協定)加盟希望に対しては、「TPPが求める高い水準を満たすことができるか、国有企業との関係とか財産権への対応とかクリアできるか不透明であり見守っていく」と語った。
一方、北朝鮮による拉致問題について「最重要課題」と位置付けた上で、「全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現するよう総力を挙げる」と強調。金正恩総書記と条件を付けず直接向き合う覚悟だと訴えた。その上で、「バイデン政権の北朝鮮政策のあり方についても把握しながら、日本としていかなる役割を果たせるかを考えながら具体的な取り組みを進めていく」と述べた。
また「被爆地・広島出身の首相」として「核兵器のない世界に向けて全力を尽くしていきたい」と言明。バイデン米大統領とも「意思疎通を図る」方針を明らかにした。
このほか岸田政権の目玉政策である経済安全保障について、「新たに設けた担当大臣の下、戦略技術や物資の確保、技術流出の防止に向けた取り組みを進め、自立的な経済構造を実現していく」と力を込めた。(八牧浩行)
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