順番待ち4時間、さらに充電1時間=新エネ車での遠出はなぜこれほど大変?―中国紙

Record China    2021年10月9日(土) 0時20分

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中国紙・新京報は7日、「新エネルギー車で外出した人が充電スタンドでの順番待ちに4時間を要した」との記事を掲載した。写真は充電中の車両。

中国紙・新京報は7日、「新エネルギー車(NEV)で外出した人が充電スタンドでの順番待ちに4時間を要した」との記事を掲載した。以下はその概要。

国慶節(建国記念日)連休中の渋滞はすでに習慣化された現象ともなったが、国内のNEVが増加し始めたのに伴い、休日の交通には「充電の不安」という新たな問題も生まれた。1日の報道によると、広東省深センから湖南省に向かった車の所有者はサービスエリアでの充電で充電に1時間、列に並ぶのに4時間を要した。本来、8時間余りの道のりだが、最終的に16時間かかったそうだ。これは偶然の現象ではなく、国慶節期間は高速道路の休憩エリアの多くで同じようなことが起きている。その背景にあるのはNEVの普及だ。

データによると、9月末現在、国内のNEV保有台数は678万台で、今年になって新たに187万台が登録された。充電スタンドも急速に増え、目下、充電インフラの累計台数は210万5000台に達している。

NEVによる長距離移動で「充電スタンド1台にたどり着くのが難しい」という問題は、以前の「鉄道切符1枚が手に入りにくい」という問題と性質が同じだ。電力会社の統計によると、今年の国慶節期間、高速道路での毎日の充電量は過去最高を記録し、通常の4倍近くに達した。連休中に起きる高速道路の渋滞や観光地の混雑、春節(旧正月)期間に鉄道切符が入手困難になる現象の本質は、観光地や交通網の供給能力が需要ピーク時の圧力に応じられていないということだ。だが、どのサービス業でもピーク時の客の数に合わせて受け入れ能力を決めることは不可能だ。同様に、充電スタンドもピーク時の需要に合わせて設置することはできない。それゆえ、休憩エリアで列に並んで充電する苦労は長期的に存在するとみられるが、そうであってもNEVの爆発的発展という前提の下、充電スタンドの進化には大きな改善の余地が残されている。

多くの充電スタンド建設で当初は補助金をもらうことが目的だったため、配置計画が合理的でなく、壊れても誰も修理しないなどの事態すら起きている。

こうした現象に対し、すでにある設備を十分に生かすと同時に、大型連休などの需要ピーク時に「ピークシフト料金」などの措置を講じることもできる。また、補助金政策においても地域を分けて行い、交通量の多い地域については補助金を増やして投資を呼び込むこともできるだろう。

NEVの長距離移動ニーズを真に満足させるには市場化手段を主とし、複数の措置を同時に実行して充電スタンドの建設とより重要な運営を刺激することが必要だ。(翻訳・編集/野谷

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