Record China 2021年10月7日(木) 18時20分
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日本出身の真鍋淑郎さんがノーベル物理学賞を受賞したことと関連して、アジア視覚科技の研究開発責任者を務める陳経氏が、中国がなぜノーベル賞を取るのが難しいかなどについてSNSに投稿した。
日本出身の真鍋淑郎さんがノーベル物理学賞を受賞したことと関連して、アジア視覚科技(Asia Vision Technology)の研究開発責任者を務める陳経(チェン・ジン)氏が、中国がなぜノーベル賞を取るのが難しいかなどについてSNSに投稿した。
投稿文は、「21世紀に日本人は20のノーベル賞を受賞し、(50年間に)30の(ノーベル賞受賞という)目標もほらではない。一方、中国は1つだけ。日本はロシアの受賞数も超える勢いだ」とし、中国の獲得数が少ない理由については単純に「(研究への)貢献が足りないから」と指摘。「改革開放後に中国はノーベル賞を崇拝してきたものの、いくらも成果を出せずにいた」とした。
その上で、「肝心なのはノーベル賞の成果が豊富な時期に、主流の研究に参加していることであり、日本は戦後にそうしたチャンスをつかんだ。中国はと言えば、そうした研究に長年参加しておらず、典型的な発展途上国だった。他国の人が何をやっているのかさえ分からなかった。改革開放後も基礎を欠き、最前線に入れず、誰も重要な領域で重要な成果を挙げられなかった」と指摘した。
また、「2001年以降は中国の研究開発費は先進国のレベルに達したものの、まだノーベル賞級の成果が表れていない。これは議論の的になっているが、中国のハイレベル論文数は米国に次いで2位に達した。今後のノーベル賞受賞はそれほど難しくないとの見方もある」と述べている。
一方で、「中国はあまり運が良くない」とも指摘。「(中国の)研究費とハイレベルな研究者が増えると同時に、ノーベル賞級の研究の難易度もかなり上がってきている。いくつかの基礎研究の分野で発見しやすい成果が欧米や日本に持っていかれてしまったからだ」とし、「日米欧も実はなかなか大きな成果が出せなくなっており、成果を出すのが難しい時期に来ている」と主張した。
さらに、「新興学問の線引きの問題もある」とし、「コンピューターやIT、人工知能(AI)などは成果は爆発的だがノーベル委員会は認めない。工業の応用分野もそうで、中国の成果は多く、研究も必要だがいずれも認められない」とした。
そして、「中国は今後も自然科学の分野でノーベル賞を取ることは多くない」と予測する一方、「他国もそれほど重大な成果を出せていないため、今後はノーベル賞の質が問われることになる」としている。(翻訳・編集/北田)
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