中国紙・環球時報は8日、世界的ヒットとなったNetflix（ネットフリックス）オリジナルシリーズの韓国ドラマ「イカゲーム」について、香港メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストが掲載した「作品未公開の中国で関連商品が大量に生産されている」との記事を紹介した。以下はその概要。

この韓国ドラマに触発された衣料品が世界各地のECプラットフォームに大量に現れた。その多くが中国製で、韓国大手通販サイトでこのドラマの商品を検索すると、中国の広州、深セン、安徽などで作られた商品が最上位というケースも複数ある。そして、関連商品のページには「ハロウィーンまでに納品できるか知りたい」といった客からの問い合わせが多数寄せられている。

馮（フォン）さんはアリババの貿易プラットフォームを利用する杭州の衣料品メーカーの従業員だ。自称「韓流の追っかけ」の馮さんはこのドラマを視聴し、そしてすぐに爆発的ヒットしたことに気付いてから、会社に関連商品の提供を始めることを提案した。郊外にある工場の助けを借り、従業員数が10人を超えないこの会社はわずか2日間で商品を用意。「需要は巨大」で、大部分の注文は米国、カナダ、英国、韓国など中国以外の国から入っている。

この他、このブームでもうけた中国の別の業者は「ドラマの配信が始まった第1週の3日間で2000枚以上の仮面を売った」とコメント。この店では、関連する売り上げがすでに30万元（約520万円）を上回っている。ただ、中国の業者は飛ぶように売れる現象はそれほど長く続かないとみており、馮さんは「人気は2、3週間くらい続き、その後徐々に冷めていくだろう」と指摘した。（翻訳・編集/野谷）