Record China 2021年10月12日(火) 18時20分
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中国紙・成都商報はこのほど、「Netflixオリジナルシリーズの韓国ドラマ『イカゲーム』が世界を席巻」とする記事を掲載した。
中国紙・成都商報はこのほど、「Netflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズの韓国ドラマ『イカゲーム』が世界を席巻」とする記事を掲載した。
記事はまず、「イカゲーム」(中国では未公開)は7日正午現在、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で関連する話題の閲覧数が18億回に達し、他のSNSでも検索数や閲覧数は高止まりしていると伝えた。そしてアジア太平洋地域や北米での人気ぶりに触れ、Netflixの共同最高経営責任者兼最高コンテンツ責任者のテッド・サランドス氏は以前、「『イカゲーム』はNetflixにとってこれまでで最も人気の非英語ドラマになる」と公言していたと説明。記事はその上で「なぜ『イカゲーム』はヒットできたのか」と問い掛け、その答えとして「シンプル、リアルさ、インパクト」を挙げた。
「イカゲーム」は広大な空間に閉じ込められた人々が、456億ウォン(約42億円)の賞金をかけて命懸けで繰り広げるサバイバルゲームを描いた作品で、記事は「まずドラマの設定が非常にシンプルだ。大勢が一緒にゲームをし、勝者は次のラウンドへ進み、敗者は淘汰される」とし、「登場するゲームの多くは子ども時代の遊びで、視聴者はルールを理解するのに苦労する必要がない。そのためさまざまな地域や教育レベル、年令の視聴者も皆、容易に受け入れられる」と指摘した。
また、「リアルさ」と「インパクト」については、「ドラマに出てくるゲームは多くの視聴者が子どもの頃に遊んだゲームで、感情移入しやすい。登場人物の描写にも多かれ少なかれ共感できる」「ドラマはわずか全9話。短く、鋭さのある内容のため、短時間で人々の議論を巻き起こしやすく、それと同時に短時間のうちに大量に現れる衝撃的なシーンは視聴者に強い視覚的インパクトを与える」などと言及した。
記事は最後に「『イカゲーム』がNetflixにもたらしたもの」として株価の上昇やグローバル化の加速などを挙げ、特に後者については「『イカゲーム』のヒットがNetflixのグローバル化プロセスをさらに加速させることが最も重要な点」とし、「Netflixは北米以外のその他地域にもすでに触手を伸ばしており、公開されたデータによると、欧州、中東、アフリカ地域での浸透率は19%、アジア太平洋地域は11%だ。明らかにこれら地域にはより大きな上昇の空間がある」と指摘。また、「こうした文化の異なる市場に本格的に参入するためにすべきことはコンテンツの『現地化』だ。ストーリーが現地化されればされるほど、現地の視聴者の共感を呼ぶことができる」と述べ、「『イカゲーム』の大ヒットはNetflixにとってコンテンツ現地化の良質な成果、アジア太平洋地域で浸透率を高める上での『一大看板』であり、さらにグローバル化に向けた重要な一歩でもある」と論じた。(翻訳・編集/野谷)
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