2018年に「中国侮辱」騒動のD&G、中国での売上高が昨年から20%回復―中国メディア

Record China    2021年10月12日(火) 19時20分

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環球網は、イタリアのファッションブランド、ドルチェ&ガッバーナ(D&G)について、「中国で危うく死にかけたブランドの売上高が上昇に転じた」とする記事を掲載した。写真は四川省成都市にあるD&G店舗。

中国のニュースサイトの環球網は12日、イタリアのファッションブランド、ドルチェ&ガッバーナ(D&G)について、「中国で危うく死にかけたブランドの中国での売上高が上昇に転じた」とする記事を掲載した。

記事は、「D&Gは今年、中国市場で転機を迎えたようで、米ブルームバーグによると、中国での売上高が昨年から20%回復しているという」「ブルームバーグによると、D&Gは中国でのイメージ回復に向けて、世界的な危機管理会社2社と協力し、上海で開催された中国国際輸入博覧会に2度参加した。D&Gは中国に約1200人の従業員を抱えており、上海の中信泰富広場(シティックスクエア)に新店舗を間もなくオープン予定だ」などと報じている。

D&Gをめぐっては、2018年11月に上海で開催予定だったショーのキャンペーンに向けてインスタグラムフェイスブックツイッターウェイボーで公開した動画で、女性モデルがピザなどのイタリア料理を箸を使って食べようとするシーンが「中国を侮辱した」などと反発を受けた。

さらにこの動画への不満をぶつけたネットユーザーに対し、同ブランドのデザイナーであるステファノ・ガッバーナ氏がインスタグラムで、中国を公然と侮辱するような発言をしたことなどから、ショーに招待されていた著名人の多くがボイコットを表明し、ショーは中止に追い込まれた。

D&GはSNSを通じて声明を出し、ショーについて「中国、そしてドルチェ&ガッバーナを愛する世界中の人々に対して私たちが抱いている愛と情熱を持って特別に作り上げたものでした」とし、「今日起こったことは、私たちにとってだけではなく、このイベントを実現させるために昼夜働いた全ての人々にとっても非常に不幸なことでした。私たちの友人やゲストの方々に心の底からおわびします」とした。

D&Gはさらに、ブランドの創立者であるドメニコ・ドルチェ氏とステファノ・ガッバーナ氏が世界中の華人に向けて謝罪する動画を公開。両氏は「私たちの言行が中国の人々と国家にもたらしたすべてのことに、深い悲しみを感じています」「この経験と教訓を忘れることは決してありません。このようなことは決して繰り返されません」「私たちは中国文化を理解し、尊重するよう最善を尽くします」「最後に、私たちは心からの許しを求めます」などとし、最後に中国語で「ごめんなさい」と謝罪した。(翻訳・編集/柳川)

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