中国共産党風刺ソングの台湾拠点豪歌手に台湾人から厳しい声も―中国メディア

Record China    2021年10月19日(火) 20時20分

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マレーシアのラッパーと台湾を拠点とするオーストラリア人歌手がこのほど発表したデュエットソングの歌詞とミュージックビデオに中国共産党を風刺するような内容が含まれているとして、中国で物議を醸している。

マレーシアのラッパー、Namewee(中国語名:黄明志、38)と台湾を拠点とするオーストラリア人歌手のキンバリー・チェン(陳芳語、27)がこのほどYouTubeウェイボー、中国の動画共有サイトのbilibili(ビリビリ)などで発表したデュエットソング「玻璃心(Fragile)」の歌詞とミュージックビデオ(MV)に中国共産党を風刺するような内容が含まれているとして、中国で物議を醸している。

中国のニュースサイトの観察者網は18日、台湾メディアの報道を引用する形で、台湾のネット上では、今回の騒動を受けキンバリー・チェンについて、厳しい声が聞かれていると報じた。

中国SNS大手の微博(ウェイボー)はこのほど、Nameweeとキンバリー・チェンのアカウントをブロックした。「玻璃心」をめぐっては、「表面的にはロマンチックなラブソング」だが、その歌詞とMVに、中国の少数民族ウイグル族をめぐる「新疆綿」「再教育」に言及したり、習近平(シー・ジンピン)指導部による政策を風刺したりするような内容が含まれていると報じられている。

観察者網は、台湾のネット上では、今回の騒動を受けキンバリー・チェンについて、「中国で有名になれずに台湾に戻った後、熱狂的な反中になった」「舔共(中国に媚びへつらう)に失敗し、台独(台湾独立)カードを切って過去を清算しようとしている」などの声も上がっていると報じた。

観察者網によると、豪メルボルン出身のキンバリー・チェンは、両親が中国福建省出身。2009年から台湾・台北を拠点としオーディション番組などに参加。2011年に英国のリアリティー音楽オーディション番組「Xファクター」の中国版である「激情唱響」に参加しベスト18進出。2018年には中国のガールズグループオーディション番組「創造101」にも参加した。(翻訳・編集/柳川)

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