Record China 2021年10月27日(水) 8時20分
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25日、米華字メディア・多維新聞は、日本で新型コロナウイルスの新規感染が急激に減少した理由について「2つの要素が欠かせなかった」とする記事を掲載した。
2021年10月25日、米華字メディア・多維新聞は、日本で新型コロナウイルスの新規感染が急激に減少した理由について「2つの要素が欠かせなかった」とする記事を掲載した。
記事は、日本国内では新型コロナの新規感染がなおも続いているものの、その数は近頃大きく減少しているとし、8月には1日当たり2万5000人に上った全国の新規感染者が現在では300人程度にまで減り、東京の今月24日の新規感染者数は19人と今年に入って最低となったことを紹介した。
その上で、日本の新規感染が急速に減少した理由としてまず、ワクチン接種率の上昇を挙げた。日本ではワクチン接種開始が3月とやや遅かったものの、政府による宣伝や推進の下、夏の期間に大きな進展が得られ、接種率が大幅に高まったと説明。特に若い世代、サラリーマンの接種を積極的に奨励し、現在までに全人口の約70%が接種を終える状況を実現したことで、感染状況の悪化を防ぐことができたとしている。
次に、日本人がマスク装着を習慣化していることに言及した。日本では02年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時より風邪やインフルエンザの予防にマスクを装着する習慣が定着し始めたことに加え、花粉症の症状を軽減するためのマスク装着の習慣もあることから、日本の市民にはかねてよりマスク装着に対する抵抗感がなかったとし、西ヨーロッパ諸国でマスクを着用しない人が増えているのに対し、日本では依然として屋内外を問わずマスクを装着する傾向にあると伝えた。
さらに、日本ではワクチン接種やマスク装着に反対する運動が活発化せず、欧米諸国のようにデモや衝突が発生しなかったことも、感染拡大防止の一助となったとの見方を示している。
記事はまた、英メディア・インディペンデントが日本の医療施設の充実を感染抑止の理由の一つに挙げたと紹介。日本には世界で最も多くのCTスキャナーがあり、肺の異常を見つける上での大きな助けとなっているほか、病床や体外式膜型人工肺(ECMO)の数が多いことも「多くの人命を救うことに繋がっている」とした。
一方で、インフルエンザが流行しやすい冬の季節を迎えつつある中で、新型コロナの感染状況がどうなるかは未知数だと指摘。日本の専門家からは、感染状況が落ち着いたことによる感染対策の緩みが新たな感染の波を引き起こす可能性に対する憂慮も出ていると伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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