2021年10月29日、韓国・ニュースクエストによると、「ウィズコロナ」を控える韓国で新型コロナウイルスの感染者数が急増傾向にあり、2日連続で2000人台を記録した。

中央防疫対策本部は29日、同日午前0時現在、新規感染者は2124人（うち海外からの流入30人）と発表した。一日の新規感染者が2000人を超えたのは前日（2111人）に続き2日目。過去1週間の新規感染者の推移は1508人、1423人、1190人、1266人、1952人、2111人、2124人となっている。韓国では11月1日からウィズコロナ（段階的な日常生活の回復）措置を控えているが、そうした状況での感染拡大に懸念の声が高まっているという。

大韓医師協会新型コロナ対策専門委員会のヨム・ホギ委員長は、17日の懇談会で「専門家の間では、ウィズコロナによって第5波が来るのではという懸念が上がっている」と述べ、「国内の一日の新規感染者数が2万人にまで達する可能性がある」と指摘したという。また同委員会は、季節的要因により12月から来年1月まで、感染者数がかなりの数に達することも予想されるとし、徹底した準備を呼び掛けている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「感染者数を数えずに重症者を管理することがウィズコロナではないのか？」「ウィズコロナと言いながら、新規感染者を気にするのは矛盾している」「一日にどれだけ感染者が出ても、ワクチン接種で重症化を防げているなら問題ないのでは？感染者数より病床稼働率のほうが重要だよ」「（ウィズコロナ措置を）してもしなくても、『国が滅びる』と騒ぐ。どうすりゃいいのか（笑）メディアは政府が何かするたびに反対しないで、何か答えを提示したどうか」などの声が上がっている。

一方で、「正直、他国の例を見ると個人的には不安だ」「首都圏は1万人以上の感染者が出て、阿鼻（あび）叫喚になるだろう」「政府がわざと生活を悪化させ、国民を統制しようとしているのではという気がする」などのコメントも見られた。（翻訳・編集/麻江）