呼吸器疾患専門家・鍾南山氏「致死率2%が高すぎるので中国はゼロコロナ政策継続」―中国

人民網日本語版    2021年11月3日(水) 21時40分

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新型コロナウイルスの変異株であるデルタ株は感染力が非常に強く、中国の多くの地域でも最近、散発的再流行が起きている。

新型コロナウイルスの変異株であるデルタ株は感染力が非常に強く、中国の多くの地域でも最近、散発的再流行が起きている。呼吸器疾患専門家である中国工程院の鍾南山(ジョン・ナンシャン)院士は、中国国際テレビ(CGTN)の取材に対して、「中国は強力で有効な監督、管理、対策を実施しており、1カ月以内に封じ込めることができるだろう」と自信を見せたほか、「現状からすると、感染してから治療する方法に比べ、中国が採用している『ゼロコロナ政策』はコスト的に決して高いとは言えない。これは低コストの方法と言えるだろう」との見方を示した。

また、「新型コロナウイルスは伝播が非常に速く、実効再生産数も非常に高いため、感染を完全に封じ込めるゼロコロナを目指すというのはやむを得ないことだ。そして、現状からして、ワクチンがあるにもかかわらず、世界的に見ると致死率は約2%。これほど高い致死率を許容することはできないため、今でもゼロコロナ政策を採用している。そのコストは確かに高いものの、何もせず放っておくコストの方が高い。そのため、まだ伝播が小規模に残っているにもかかわらず、制限を全て解除し、ここ数カ月の間に再び感染が大規模拡大して、また制限を設けている国も一部ある。そのように、制限を解除したり、再び設けたりするというやり方の方がコストが高く、市民や社会に対する心理的影響も大きい」と指摘。

その上で、「中国は段階的に制限を緩和する方法を講じているものの、現在の政策を総じて言うと、ゼロコロナ政策。私はそれを持続的なゼロ感染、ゼロ伝播と呼んでおり、絶対的なゼロコロナではない。感染が発生すれば、すぐに小さな範囲での拡大にとどめ、封じ込めるというやり方だ。この政策はかなり長い期間続けられることになるだろう。その長さは、世界の抑制状況次第になる。なぜなら、中国がどれほどうまく封じ込めたとしても、開放して、海外から進入すれば、また必ず伝播が起きるからだ。そのため、現状においては、ゼロコロナ戦略がコストの比較的安い方法だと思っている」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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