中国の「無印良品」が日本の無印良品を訴える=中国ネット「恥の極み」

Record China    2021年11月5日(金) 16時20分

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4日、中国版ツイッター・微博で、商標権を巡って中国の「無印良品」が日本の良品計画を相手に起こした訴訟の判決が発表されたことが注目を集めた。写真は中国の無印良品。

2021年11月4日、中国版ツイッター・微博で、商標権を巡って中国の「無印良品」が日本の良品計画を相手に起こした訴訟の判決が発表されたことが注目を集めた。

微博のビジネス系情報アカウント・老板聯播は4日、北京朝陽区人民法院が同日ウェブサイト上に中国の「無印良品」こと北京綿田紡績品有限公司および無印良品(上海)商業有限公司を原告、日本の良品計画らを被告とする商業的誹謗行為に関する一審訴訟の判決結果文書を発表し、良品計画ら被告に対して原告に賠償金40万元などを支払うよう命じる判決を下したと伝えた。

訴訟の内容について同アカウントは「良品計画ら被告は、北京綿田紡績品が無印良品の商標を奪ったという虚偽情報をつくり、伝播した。これは商業的誹謗行為に当たる」という原告側の主張を紹介している。

今回の訴訟は良品計画が中国で「無印良品」として販売していた寝具製品について、先に同国内で「無印良品」の商標を取得していた北京綿田紡績品らが商標権の侵害を主張して2015年に起こした訴訟が発端となっている。この訴訟では17年12月に一審で、19年11月に二審でいずれも北京綿田紡績品らの訴えを認める判決が出されたが、この判決をうけて良品計画が「他企業に『無印良品』の商標を奪われた」といった内容の声明を発表、これについて北京綿田紡績品側が「商業的誹謗行為にあたる」と主張し再度訴訟を起こした形だ。

判決文によれば、朝陽区人民法院は、「商標を奪った」という良品計画側の指摘は客観的な事実と合致せず、かつ相手の名誉を損ねる評価であると判断を下したようである。

この件について、中国のネットユーザーからは「恥知らずここに極まれり、だな」「この一件、最初から最後まで最も理解できないのは裁判所の判決」「無印良品という言葉はそもそも中国語としては使い方がおかしいわけで、中国人がこのようなネーミングを思いつくことはありえないのだが」「中国での無印良品の商標登録は確かに日本より早いのだけれど、実際日本人はもっと早い段階で無印良品というブランドを作っていた。はっきり言って商標の横取りである」「愛国的感情を利用しようと思っているのかもしれないが、コメントを見る限りみんなは何が正しいかをはっきり認識しているぞ」など、勝訴した自国企業に対する批判が多く寄せられている。(翻訳・編集/川尻

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