中国で新型コロナウイルスのPCR検査のため封鎖された施設からこっそり逃げ出す人々の様子をとらえた動画が物議を醸している。中国メディアのVista看天下などが伝えた。

動画は11月8日、四川省成都市高新区のグローバルセンターで撮影されたもので、男女十数人が壁を上り、木や草が生い茂る舗装されていない場所を通って「脱走」する様子が映っている。

同センターの担当者によると、10月31日に感染者と見られる人物が同センターを訪れていたことが分かり、施設内にいる人にPCR検査が実施されていた。警察が調査しているが、今のところ逃げ出した人は見つかっていないという。

中国のネットユーザーからは「PCR検査をしてもらえば自分も安心できるのになぜ逃げる？逃げ切れると思っているのか？」「もし感染していたら家族に影響を与えるというのに、怖くないのか」「こういう人々はシステムに登録して、成都市政府は入居を厳しく禁止してほしい。市民のモラルを低下させる」「本当に恥知らず。捕まえて投獄せよ」など、厳しい批判の声が上がっている。

「ゼロコロナ」政策を進める中国は、先日にも上海ディズニーランドを訪れた客が感染していたことが判明したため、園を閉鎖して来園客やスタッフ全員にPCR検査を実施。検査は深夜にまで及んだと伝えられている。（翻訳・編集/北田）