2021年11月8日、新型コロナウイルスの感染者数が激減している日本について、韓国メディア・毎日経済は「ミステリー」と報じた。

記事によるとNHKは7日、同日の新規感染者数を162人と発表。日本の感染者数は8月に1万5000人を記録したのをピークに激減しており、最近は100～200人台を維持している。死亡者数も急激に減り、同日には20年8月2日以降1年3カ月ぶりに0人を記録した。

この理由について記事は、日本経済新聞が8日に発表した感染症の専門家3人へのインタビュー内容を紹介。その中では「ワクチンの接種効果」「基本的な感染対策の徹底」「一時的な集団免疫効果」「デルタ変異株の感染力喪失」「デルタ変異株の自滅」などの説が挙げられたものの、「専門家らも『はっきりとした理由を説明するのは難しい』と語っている」と報じた。

例えば、日本の新型コロナワクチンの接種率は5日の時点で73．1%と他国に比べて高いが、接種率の高い国でも「ブレークスルー感染」が現れているため、感染者急減の理由とみるのは難しいとのこと。また「感染対策の徹底」についても、1日2万人以上感染者が発生していた8月とそれほど状況は変わっていないとみられているという。

一方で東京大学の黒木登志夫名誉教授は、「日本で主流を占めていた独自のデルタ株『AY・29』が収拾しているのではないか」と推測。大阪大学の松浦善治教授も、「強い伝播力を持つデルタ株が自己変異を重ね、ゲノム（全遺伝情報）修復機能の低下などにより自滅しているのかもしれない」との見解を説明している。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「信じられないニュース」「こんな国が主要先進国だなんて本当に不思議」「検査を有料化したのが原因。感染者と断定されないまま死亡すれば、コロナが死亡理由にならないのは当然」「原発事故と同様、情報操作が行われている」など、反発や疑いの声が多く寄せられている。

一方では、「日本人は100％ファイザーかモデルナを接種しているからでは？」「日本人は自己管理が得意だから」「うらやましい」「韓国でも日本のように変異ウイルスが自滅してほしい」などのコメントも見られた。（翻訳・編集/丸山）