日本を抑え世界1位になった韓国企業、”無謀な挑戦”成功の秘訣は=韓国ネット「誇らしい」

Record China    2021年11月10日(水) 12時20分

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9日、韓国・韓国経済は、SKアイイーテクノロジーを「日本を抑えて世界一になった」「無謀な挑戦が成功した」企業だと紹介した。資料写真。

2021年11月9日、韓国メディア・韓国経済は、SKアイイーテクノロジー(SKIET)を「日本を抑えて世界一になった」「無謀な挑戦が成功した」企業だと紹介した。

SKIETはSKイノベーションの素材子会社で、リチウムイオンバッテリー用セパレータを生産している。セパレータはバッテリーの4大基幹素材(正極材、負極材、セパレータ、電解質)の中で最も収益性が高く、同社の営業利益率は30%水準だという。今年5月には株式市場に上場。現在、プレミアム湿式セパレータ市場でシェア1位(26.5%)となっており、旭化成(23.7%)、東レ(23.6%)など「長い歴史を持つ日本のセパレータ企業を抑えてトップに立った」と、記事は評している。

SKIETは2003年にわずか5人でセパレータ事業に飛び込んだ。当時の創立メンバーによると、「通常はパイロット工場で商業生産に成功したあとに量産ラインを建設するが、量産ラインを先に発注してから、パイロット工場を稼働した」という。後発の企業だけに、「日本の企業とは異なる道を選択しよう」と考え、世界で初めてセパレータに逐次延伸工程を取り入れた。

2000年代末にはIT機器バッテリーの爆発事故が相次いだが、SKIETはこれをチャンスと見て従業員を顧客企業に派遣し、「SKセパレータを装着すれば火災リスクを下げられる」と説得。そのうちの1社がノキアで、ノキアがSKIETのセパレータを採用したことから、市場における同社の評価が急上昇した。その後、SKIETは韓国や中国の企業だけでなく、日本のソニー、パナソニック、三洋電機などにも製品を供給するようになったという。

また、電気自動車用バッテリーに用いるセパレータはより厳しい条件が求められるため、10年にセラミックコーティングセパレータ(CCS)技術の開発に至った。05年から21年までに生産されたSKIETのセパレータが装着されたバッテリーは、いまだ火災事故の発生は報告されていない。電気自動車用バッテリー市場の予想以上の成長によりグローバル生産拠点も広がっており、中国、ポーランド工場が稼働中で、さらには米国工場の新設も検討中だという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「誇らしい挑戦だ」「文政権が最もよくやったことは、日本が輸出規制をした時に『日本には二度と負けない』と真っ向から立ち向かったこと」「企業も文政権になって飛躍的に発展した」など喜ぶ声が上がっている。

一方で「尿素水がなくて国の大動脈が揺らいでいるというのに、『日本を抑えた』と喜んでいる場合か?。日本に追いつくにはまだまだだよ。こんなことを書くと親日と言われるかな?」「こんな宣伝記事はいいから、尿素水を作ろうよ。高額な輸入に依存せず、国内生産を」「尿素水がないと騒ぎになっているのに。日本じゃ有り余ってるらしいのに、譲ってもらえずわざわざ豪州まで軍用機を飛ばすらしいな」「フッ化水素の国産化は失敗して、日本企業を誘致したと聞いたけど」など否定的な声も寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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