東京国際映画祭は日本の人々の「精神のごちそう」になった――香港・亜洲週刊

亜洲週刊    2021年11月14日(日) 13時30分

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香港メディアの亜洲週刊はこのほど発表した第34回東京国際映画祭を紹介する記事で、上映された映画は「精神のごちそう」になったなどと論じた。(出典:東京国際映画祭公式twitterより)

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香港メディアの亜洲週刊はこのほど、8日に閉幕した第34回東京国際映画祭を紹介する毛峰東京支局長の署名入り記事を掲載した。記事はコロナ禍を受けての1年以上に及んだ外出自粛などから解放された人々にとって、映画は「精神のごちそう」になったなどと論じた。

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記事は、コロナウイルス感染症の影響で、昨年は取り消された各種賞の選考が、今回は復活したと紹介。同映画祭最高賞の東京グランプリの受賞作品であるコソボ人女性のカルトリナ・クラスニチ監督による「ヴェラは海の夢を見る」について、夫が自殺してしまった中年女性が、困難や危険に立ち向かう様子と、彼女の夢に出て来る神秘的な海岸の光景が、不思議な芸術効果を生み出したと論評した。

記事はさらに、「四つの壁」というトルコの作品に出演したアミル・アガエイさん、ファティヒ・アルさん、バルシュ・ユルドゥズさん、オヌル・ブルドゥさんの4人が最優秀男優賞を受賞したことについて、「東京国際映画祭の歴史に前例のない記録」と紹介した。

記事はまた、映画祭が行われた日本の状況について、「新型コロナウイルス感染症の流行が緩やかになり、緊急事態下にあって外出を自粛していた人々にとって、映画鑑賞は1年間あまりの孤独と閉鎖的な生活を解きほぐしてくれる「精神のごちそう」になったと論評し、10日間に及んだ東京国際映画祭で映画を鑑賞した人は2万9000人以上に達し、特に松居大悟監督による「ちょっと思い出しただけ」はコロナ禍の状況下にあっての「新たな恋の物語」として観客の強い共感を得たことで、同映画祭の観客賞を受賞したと紹介した。

東京国際映画祭に関連しては、同映画祭の提携企画として「東京・中国映画週間」なども実施されている。俳優で日中文化交流協会の副会長も務める栗原小巻さんは、「映画の感動はいつも時間と空間を超越しています」との考えを示し、さらに今年は新型コロナウイルス感染症の流行で異なる国の人との交流が困難という異常な状態であることに改めて触れて、「映画に国境はありません。特殊な時期だからこそ交流のための大切な役割を果たせるのです」と述べたという。

また、日中友好映画祭実行委員会の耿忠理事長は、同映画祭でさまざまな困難を克服して中国9作品を上映したことについて、「山川異域、風月同天(遠く離れていて目にする山や川は違っていても、風や月が同じ空にあるように気持ちは一つだ)」の言葉をもじって「山川異域」であっても映画を通じて気持ちを一つにできると説明したという。(翻訳・編集/如月隼人

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