Record China 2021年11月14日(日) 22時0分
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四川省巴中市通江県では野生のイノシシが大幅に増え、農作物や人への被害が多発している。当局は猟銃を使った駆除の試みを行ったが、イノシシに反撃され猟犬2匹が犠牲になった。
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四川省巴中市通江県では野生のイノシシが大幅に増え、農作物や人への被害が多発するようになった。そのため当局が捕殺計画を立てたが、難航している。猟銃を使った駆除の際にイノシシに逆襲されて猟犬が死ぬ事態も発生した。地元メディアの紅星新聞が伝えた。
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通江県には野生のイノシシが2万頭以上、生息しているとみられている。農作物への被害が多く発生しており、作物を守ろうとした農民が負傷する事態も発生している。しかしイノシシは国家2級保護動物に指定されているために、手続きを踏まねば駆除することはできない
県当局は、同県をイノシシ被害抑止モデル地区に定めた上で、2021年内にイノシシ750頭を駆除する計画を定めた。しかしそれでも保護動物に指定されている関係で、電気を使ったり、脚を挟んだりというわなで駆除することはできない。可能な方法は銃を使った狩猟やかごなどを使った捕獲という。
通江県ではまず、専門家による駆除チームにより県内の特定の地区で駆除作業を実施して、その経験を生かして県内全域での駆除に取り組むことにした。
11月6日には、今冬初の最初の駆除行動が始まった。同じ四川省の綿陽市から、省内で唯一という猟銃の使用許可を持つイノシシ駆除チームを招いたという。参加したのは4人で、それぞれ猟銃1丁を用いて猟犬7匹も狩猟に加わったが、2日半をかけて駆除できたイノシシはわずか8頭。しかも猟犬2匹がイノシシの反撃で犠牲になったという。
県はすでに、「農業支援イノシシ駆除チーム」の6隊の設立を認め、現在は法人登記の手続きをしているという。そして、県内1平方キロ当たり2頭までのイノシシの駆除を認めたものの、「駆除チーム」の隊員は専門的であるとは言えず、猟銃を使用することはできない。現在のところ、猟犬を使いイノシシをかごや囲いに追い込んで捕獲するしかないという。
猟銃を用いた狩猟の方が有効であることは明らかだが、専門家を呼ぶと費用が掛かり過ぎるという問題がある。そのため、年内のイノシシ750頭駆除はかなり困難とみられている。(翻訳・編集/如月隼人)
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