サッカーのワールドカップ（W杯）アジア最終予選の次の試合で日本と中国が対戦することについて、中国のスポーツメディア・捜狐体育は「勝利できれば本大会出場の可能性が広がる」と報じた。

グループBの中国は16日に行われた格上オーストラリアとの試合で、0-1から追いつき1-1で引き分けた。また、日本はオマーンに、サウジアラビアがベトナムにそれぞれ1-0で勝利した。この結果、順位は1位サウジアラビア（勝ち点16）、2位日本（同12）、3位オーストラリア（同11）、4位オマーン（同7）、5位中国（同5）、6位ベトナム（同0）となった。

記事はオーストラリア戦について「（中国代表は）プレーの質に進歩を見せた」と評価し、「本大会出場の可能性は非常に小さいが、まだ『死刑』を宣告されていないことは彼らの努力に対する一種の肯定的な評価だ」と論じた。

また、現在首位のサウジアラビアとは勝ち点11差がついており、残り4試合をサウジアラビアが全敗することも、中国が全勝することも、可能性は「ほぼゼロ」だと指摘。また、勝ち点7差の日本に追いつくことも困難だとした。一方で、勝ち点6差のオーストラリアについては「最近のチーム状態が良くなく、中国がグループ3位を狙う上では最も現実的なターゲットだ」とした。

その上で、「次の対戦相手の日本は、初戦でオマーンに番狂わせを演じられた後も状態が上がっておらず、前半戦の5試合でわずか3勝にとどまった。中国と日本にはやはり大きな実力差があるが、次戦は年明けの1月27日。中国には調整の機会が十分にある。もし、中国が番狂わせを起こして日本に勝利できれば、グループ3位に入れる可能性が大きくなる」と述べた。

中国のサッカーファンからは「たった一度、格上相手に引き分けただけでまた夢を見始めた」「まだ予選突破を目指そうなんてどうかしてる」「日本に勝てば3位争い？なんというくだらない理論」「中国が日本相手に番狂わせなんて、宝くじで1等が当たるよりも確率低いよ」「中国が本大会に出場したらW杯のレベルが下がる。敗退するのが正しいんだよ」などと悲観的な声が多いが、中には「得点数から見ると、日本はボール保持率は高くても攻撃力は中国より強いとは限らない。ポイントは自分のできることをしっかりやること。最強の戦力を投入すれば、希望はまだあると信じている」と期待を寄せるユーザーもいた。（翻訳・編集/北田）