Record China 2021年11月23日(火) 12時0分
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中国のニュースサイト・36krに21日、「杭州ハローキティパークは誰にも知られていない」とし、その不人気の理由について論じる記事が掲載された。
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記事はまず、「中国国内にサンリオピューロランドがあることをご存じだろうか」とし、杭州ハローキティパークを紹介。先日、現地を訪れたあるユーザーが微博(ウェイボー)に「色あせて、旗が破れた」パークの様子を投稿して反響を呼んだことを伝えた。
そして、ハローキティパークについて「2011年に浙江銀潤と日本のサンリオが提携し、サンリオからライセンスを取得して建設した正規のパークだ。園内にはアトラクションやショーがあり、サンリオキャラクターとの記念撮影も可能だ」とする一方、上記の微博の投稿に対しては「その存在を知らなかったという声が多数寄せられている」とした。
その上で、サンリオキャラクターは幼い子どもだけではなく、Z世代にも人気を博しており、マイメロディやクロミのSNSスタンプは多くの人に愛されていると説明。ケンタッキー・フライド・チキンとコラボしたおもちゃが中古品取引市場でプレミアが付いたほか、中国で人気の雑貨店・名創優品(メイソウ)でも多くのグッズを展開しているとする一方で、そうした人気がハローキティパークの集客につながっておらず、「知的財産(IP)の優位性を生かすのはまだ先になりそうだ」と論じた。
記事は、ハローキティパークが苦戦している最も深刻な原因として、地理的な問題を挙げた。「杭州」と名が付くものの、実際の所在地は市内ではなく湖州市安吉県。杭州東駅から車やバスで1時間以上かかるといい、「ディズニーランドやユニバーサルスタジオには直通の地下鉄があることを考えると、移動のハードルは高くなっている」とした。また、園内には6エリアがあるものの、ジェットコースターなどの刺激的なアトラクションに乏しいことにも言及している。もっとも後者については日本のサンリオピューロランドとも比較し、もともとアトラクションではなくキャラクターの影響力やパーク内の雰囲気を売りにしているとも補足した。
さらに、「ハローキティパークも努力をしていないわけではない」とし、ディズニーランドやユニバーサルスタジオに比べてセットチケットやパーク内の飲食の割引キャンペーンも積極的に展開していると説明。七夕(中国では恋人の日)には2人組で来園した客のうち1人の入園料を無料にしたり、Z世代のサブカルチャーに訴求するため昨年のメーデー期間中はロリータファッションの全身コーデの来園客は入園無料にしたり、敷地内のキャッスルホテルに宿泊する客にハローキティのムースケーキとドリンクをプレゼントしたりといった例を挙げた。
ただ記事は、「来園客の客層を広げるためには、別の努力も必要かもしれない」としている。(翻訳・編集/北田)
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