2021年11月26日、韓国・イーデイリーによると、来年行われる韓国大統領選挙で最大野党「国民の力」公認候補となる尹錫悦（ユン･ソクヨル）氏が同日、ソウル市内の党本部で相星孝一駐韓日本大使と面会した。

尹氏は相星大使に対し、「韓日関係が円満に解決すれば、日本に住む45万人の在外国民も過ごしやすくなる」と呼び掛けたという。また、尹氏は非公開の面会後、記者らに対し「韓日関係の未来のためにやり取りした」と話している。

記事によると、この面会で尹氏は人気歌手シン･スンフンさんの曲に言及し「大使もお好きな曲だと聞いたが、私の十八番だった。大使との共通点だ」「大使も韓国語を勉強し韓国の歌や文化に関心をお持ちだと聞いている」と話しかけた。相星大使の出身地、鹿児島県にも言及し「九州は韓国人が多く旅行で訪れる場所。鹿児島で黒酢を購入して飲んだことがある」などとも話したという。

尹氏陣営の首席報道官によると、面会は終始一貫、和やかな雰囲気で行われた。韓国人留学生や日本での就業予定者のビザ発給について、日本政府の迅速な善処を求めたという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「尹錫悦はやっぱり親日派だったのか。親日派は清算すべきだ」「骨の髄まで極右だ」「45万人の在外国民は暮らしやすくなるかもしれないが、5000万人の韓国国民は怒りを爆発させ続けるだろう。何を優先にすべきかも分からないのか？」「自分はその45万人のうちの1人です。ふざけたことを言うのはやめろ」「完全に日本の報道官じゃないか」「こんな人が大統領候補だなんて、あきれるよ。すぐに日本に洗脳されてしまうだろう」「みんな、よく考えて投票しよう」など、尹氏批判の声が殺到している。

また、「親日が悪いとは言わない。親米、親中も必要だ。だが、尹氏や『国民の力』を親日と呼ぶのは美化しすぎだ。本人の利益のためには国も売り渡すという反逆者でしかない」などのコメントも見られた。（翻訳・編集/麻江）