飲食店主の「気配り対応」が裏目か、客が食べようとした卵が爆発―江蘇省

Record China    2021年12月2日(木) 0時20分

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江蘇省徐州市内の飲食店で、客が食べようとしたゆで卵が爆発した。

江蘇省徐州市内の28日午前中の出来事。男性は飲食店に入り朝食を注文した。そして、出されたゆで卵を割ろうとした。卵は爆発した。男性は何が何だか分からなかった。

男性が来店したのは、朝食にしては遅い時間帯だった。ゆで卵は冷めていた。男性は女性店主に、卵をもう一度温めるよう頼んだ。中国人は冷たい食べ物を嫌う場合が多い。店主も客のそんな気持ちはよく分かる。だから、すぐに卵を持って厨房に入った。

男性客は、「お望みどおり」に温かくなった卵を受け取った。ゆで卵は小皿に乗せられていた。男性は半分ほど殻をむいた。そして白身部分を何気なく箸でつついた。「ボンッ!」。卵は爆発した。男性側に向いていた殻を取り除いた部分がさく裂した。「ブシュー!」。卵の中身は一方向に噴出した。そこには男性の顔があった。

噴出物の勢いで、男性がかけていた眼鏡もずれた。何が何だか分からなかった。ややぼうぜんとしてから、ゆっくりと立ち上がった。そして我に返り、店主を呼んだ。

同件は、店内の監視カメラが撮影したと思われる動画によって広まり、メディアも取り上げることになった。記者の一人は、おそらくは卵を電子レンジで加熱したためとの見方を示した。

同記者によると、自分の同僚も同じ経験をしたことがあるという。卵を電子レンジで加熱した。殻をむく時には何事も起こらなかったが、かぶりついた瞬間に爆発し、加熱された噴出物が口の中に飛び込んだという。

同記事は、電子レンジで加熱すると危険な食品を読者に紹介した。電子レンジはマイクロ波を使って食べ物に含まれる水分を加熱する仕掛けだ。庫内に金属類を入れると、金属に強い電流が発生して火花が散る場合があり危険だ。紙類は強く加熱されて燃えだす場合がある。油で揚げられた食品も発火の可能性がある。プラスチックも、電子レンジで使用可の表示があるもの以外は不可だ。

そしてブドウやブルーベリー、ミニトマトも危険だ。比較的丈夫な果皮が水分の多い果肉を密閉している構造で、電子レンジで加熱すると内部の水蒸気が発生し、何かのはずみで皮が内部圧力に耐えられなくなって爆発することがあるという。

徐州市内の飲食店で発生したゆで卵の爆発で、けが人は出なかった。(翻訳・編集/如月隼人

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