人民網日本語版 2021年11月29日(月) 19時50分
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新型コロナウイルスの変異ウイルス「オミクロン株」の発生が世界的に注目されている。写真は寧波のPCR検査会場。
新型コロナウイルスの変異ウイルス「オミクロン株」の発生が世界的に注目されている。中国新聞網が伝えた。
上海市新型コロナウイルス感染症臨床治療専門家チーム長を務める復旦大学附属華山病院感染科科長の張文宏(ジャン・ウェンホン)氏は28日、SNSの微博(ウェイボー)で「今回の南アフリカの変異株の発生には偶然性があるが、現在の大まかに構築されている脆弱なグループの免疫に対する脅威になるかについては、2週間ほどの観察期間が必要だ」と投稿した。
張氏は、「新たな変異株は現在、中国で大きな影響を生むことはない。中国の現在の迅速に反応し動的なゼロコロナ策は各種変異株に対応できる。今回の上海の感染拡大は収束段階に入っている」と指摘した。
張氏は、「オミクロン株はウイルスの進化の産物だ。変異箇所がすでに発見されているすべてのタイプを大きく上回ることから、宿主の体内における長時間の進化によって形成されたはずだ。オミクロン株の変異箇所が多いことから、感染面では短期的にデルタ株を含む南アフリカのその他の株に打ち勝ったようだ。そのため極めて強く警戒する必要がある」と述べた。
張氏はさらに、「オミクロン株が既存の免疫の壁を突破できることがいったん明らかになれば、すべてのワクチン体制の調整を行い、インフルエンザワクチンの接種モデルに入らなければならない。つまり毎年ウイルスの変異状況に基づき、速やかに新たなワクチンを作るということだ。これはつまり、今後の生活がさらに大変になることを意味する」と説明した。
中国は現在、動的なゼロコロナ策により勝ち取った戦略的なチャンス期間内にあり、次の段階の常態化感染対策に必要な科学的サポートの構築を急いでいる。これには世界を支えられる開放的な有効ワクチンと薬品の備蓄及び公衆衛生と医療資源の備蓄の形成が含まれる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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