日本車とドイツ車が中国中級車市場で激突、「波乱の月」に―中国紙

Record China    2014年5月25日(日) 13時43分

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23日、この穏やかならぬ5月を「中級車の波乱の月」と称しても、誰も異議を唱えないだろう。日本車とドイツ車が中国中級車市場で激突している。写真はトヨタ・カローラ。

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2014年5月23日、この穏やかならぬ5月を「中級車の波乱の月」と称しても、誰も異議を唱えないだろう。中国青年報が伝えた。

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上海フォルクスワーゲン(VW)の新型シュコダ・オクタビアが5月18日より、11万9900〜17万9000元(約192万〜286万円)の価格帯で珠海市で発売開始し、中級車市場の再編の幕を開いた。同日、一汽トヨタは新型カローラの予約販売価格10万7800〜15万7800元(約172万〜252万円)を発表し、6月19日より発売開始されることになった。広汽トヨタは5月20日に、広州でのレビンの予約販売価格10万7800〜15万9800元(約172万〜255万円)を発表した。長安マツダのアクセラは5月21日に発売開始し、これに先立ち12万〜17万元(約192万〜272万円)の予約販売価格を発表していた。上海VWの新型ポロも5月25日に発売される。

新車の発売が集中しているが、すでに市場に根ざしているラヴィーダ、サジター、ボーラ、ゴルフ、フォーカス、エクセラ、クルーズ、C4Lなどの車種も加わり、中級車市場の競争が熾烈を極めている。全国乗用車市場情報連席会の最新の統計データによると、4月は中級車市場の占める比率が高まり続け、狭義乗用車の6割のシェアを占めた。そのうち中級車の販売トップ10のうち、VWが6車種、ゼネラル・モーターズ(GM)が2車種となった。残りの2車種は日産のシルフィとヒュンダイのエラントラだ。

フルモデルチェンジしたオクタビアは、ドイツ車にとって「鬼に金棒」となるのだろうか?新型カローラ、レビン、アクセラは日本車の復活を促すだろうか?日本車の市場シェアは近年低下を続けている。これには政治的な影響もあるが、製品ラインナップが乏しく、モデルチェンジが遅れているといった主因がある。中級車市場において、VWは約10車種、GMは約6車種を揃えており、日産やヒュンダイも高級・中級・低級市場で少なくとも3車種を揃えているが、トヨタはカローラとカローラEXのみに支えられていた。

全国乗用車市場情報連席会副秘書長の崔東樹(ツイ・ドンシュー)氏は、「製品の多元化・豊富化の特徴が強まっており、この面から見れば、日本の反撃は非常に難しくなる。攻勢を仕掛ける日本車にとって、現在の市場環境は5〜6年前と異なっている。13〜20万元(約208〜320万円)の中級車市場において、製品競争はブランド力によって展開される。日本車は往々にして、低価格により量を勝ち取るマーケティングを講じる。例えばシビックやカローラの割引額は2万元(約32万円)以上に達するが、サジターは約5000元(約8万円)に抑えられている」と指摘した。

製品ラインナップが乏しいほか、日本車のデザインも保守的で不評を買っている。この面では、ファミリー顔を持つVWが優位を占めている。今回発売されたオクタビアのデザインは若々しく、ファッショナブルだ。軸距も108mmに拡張された。動力面ではEA111エンジンの代わりに新型EA211エンジンを搭載し、これまでの1.8TSI・2.0L自然吸気エンジンをなくし、1.6Lと1.4TSIの2種類のみとなっている。そのうち1.6Lは5速MTもしくは6速AT・MTで、1.4TSIは5速MTか7速デュアルクラッチだ。

新型オクタビアはABS+EBD、前部両座席のエアバッグが標準装備となっており、一部のグレードは坂道発進補助装置、タイヤ空気圧チェッカー、電子制御スタビライザー、バックレーダーなどを搭載している。ハイグレード仕様は、カーテンエアバッグ、頭部エアバッグをつけている。また、新型オクタビアはデュアルゾーン式フルオートエアコン、加熱できるバックミラーや後部座席中央の手すりを搭載している。ネットユーザーが新型オクタビアはシュコダの史上最も思いやりある車種だと評価するのも無理はない。

企業はこれらの主力製品に希望を託し、販売拡大の期待を寄せている。シュコダやトヨタは中級車市場での駆け引きにより、主流ブランドの集団に戻ろうとしている。この真っ向勝負により、今年の中級車市場には硝煙の匂いが立ち込めることになる。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)

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