人民網日本語版 2021年12月5日(日) 13時0分
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「なかなか終わらないコロナ禍」にある私たちは現在、以前のように「思い立ったらすぐに出発」するような海外旅行をすることは可能なのだろうか?
新型コロナウイルスの感染拡大が発生する前は、年間延べ1億人以上の中国人が海外へ出国し、観光や親族訪問、ビジネスなどの目的で世界各地を訪れていた。しかし新型コロナ感染拡大後、各国が感染予防・抑制政策を講じたことから、中国人にとって日常的だった出国の機会は大幅に縮小され、延べ出国者数も激減している。人民日報海外版が伝えた。
最近になって一部の国が外国人の入国に関する政策を緩和したことで、世界における人の往来が次第に回復しつつある。政策緩和に踏み切った国の中で、中国製ワクチンの接種を終え、有効な証明書を所持していることを条件に、旅客の入国を認めている国も少なくない。このような状況から、「海外に出かける」ことを検討し始めた人も少なくないようだ。
「なかなか終わらないコロナ禍」にある私たちは現在、以前のように「思い立ったらすぐに出発」するような海外旅行をすることは可能なのだろうか?このような問いに対する筆者の見解は、「時期尚早で、楽観できず。海外渡航の実現にはまだ時間を要する」だ。
まず、中国政府は今のところ「海外渡航を解禁する」と発表していない。中国外交部や各在外大使館・領事館の公式サイトをチェックすればわかるように、「不要不急の出国は控えること」という注意喚起が引き続き最重要かつ最も注意を要する内容として目立つ場所に記載されている。
次に、全世界に目を向けると、中国を出国した後、さまざまなリスクに直面する可能性が高い。第一に、新型コロナ感染リスクは決して過小評価できない。現在多くの国々が新たな感染の波を迎えているからだ。特に、つい最近確認された新たな変異株「オミクロン株」が急速な勢いで世界各地に拡大しており、世界中が再び警戒態勢を余儀なくされている。第二に、安全に対するリスクは決して軽視できない。蔓延し続けるウイルスによって、もともと平和とは言い難かった世界がさらに混乱しており、銃撃やデモ、略奪、騒乱といった事件が時に生じている。特に、「政治ウイルス」の影響によって、欧米の一部の国々では、アジア系ヘイトや反中国に関する事件も時に生じている。
比較的感染拡大が抑制されている中国と、感染がまだ深刻な海外という現状において、人々は少しだけ冷静になり、少しだけ我慢し、「不要不急の出国は控えること」という注意喚起を遵守した方がいいだろう。そして、「遠方への憧れ」を抱く旅人たちは、当面は心を落ちつけ、トランクを使うことはしばらくお預けとすべきだろう(作者・海外安全専門家 趙嶺)。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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