IAEAが福島原発処理水の検証から「韓国の被害」を除外、韓国メディアは「日本を後押し」と批判

Record Korea    2021年12月6日(月) 12時20分

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6日、韓国日報は「東京電力福島第1原発処理水の海洋放出の影響を調査する国際原子力機関(IAEA)が、隣接国である韓国への被害の可能性については評価しないことが分かった」と伝えた。写真はIAEA本部。

2021年12月6日、韓国日報は「東京電力福島第1原発処理水の海洋放出の影響を調査する国際原子力機関(IAEA)が、隣接国である韓国への被害の可能性については評価しないことが分かった」とし、「日本政府はIAEAの検証が終わり次第、処理水の海洋放出に向けた準備を本格化させる方針を示しているため、懸念の声が高まっている」と伝えた。

記事によると、IAEAは近日中に東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に関する日本政府の管理能力と影響の有無についての検証を開始する。しかし調査対象は日本近海に限定され、近隣国の韓国や中国に及ぼす影響についての調査は行われない。東京電力が先月17日に発表したALPS処理水の海洋放出による人や環境への放射線の影響評価報告書でも、「韓国への被害の有無」は評価対象に含まれなかったという。

記事は「中国の研究チームが発表した海洋シュミレーションの結果によると、日本政府が計画通りに陸から1キロ離れた沖合に放出した場合、280日後には韓国の南海岸に到達する」と説明したが、「IAEAが日本政府の海洋放出計画を後押しするために調査対象を日本近海に限定したのではないか」と指摘している。

また「韓国の原子力安全委員会の情報公開が不十分であることも、海洋放出への不安をさらに拡大させている」とも指摘。委員会は8月に日本の原子力規制委員会から海洋放出に関する資料を受け取ったが、「国の重大な利益を著しく損なわせる恐れがある」との理由で公開していないという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「IAEAをすぐに解体させるべき。国際社会においてどちらか一方の肩を持つ機関は必要ない」「IAEAが好き放題するのなら、韓国も好き放題に核爆弾をつくろう」「この際、脱退して核ミサイルを本格的に生産するのはどう?」などIAEAに対する不満の声が寄せられている。

また「日本が海洋放出した瞬間、韓国の水産業は終わる」「世界の海はつながっているから韓国に影響がないわけがない。そんなに安全な水なら、日本内の湖に放出すればいい」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本

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