中国紙・新京報は8日、北京冬季五輪の外交的ボイコットは「偽命題」とする社説を掲載した。以下はその概要。

来年2月に中国で開かれる北京冬季五輪に外交団を派遣しない「外交的ボイコット」は「言葉遊び」の面が大きい。米国による政治的・外交的パフォーマンスショーだ。

中国外交部の趙立堅（ジャオ・リージエン）報道官は7日の記者会見で、バイデン米政権が北京冬季五輪の外交的ボイコットを発表したことに「強烈な不満と断固とした反対」を表明し、米国に抗議したことを明らかにした。さらに「断固とした対抗措置」を取ると強調。「冬季五輪は政治的なショーや政治的な操縦を行う舞台ではない」とも述べた。

五輪はアスリートが競い合う場であり、米国の政治家によるショーの舞台ではない。オリンピック憲章によって確立された「スポーツの政治的中立」原則によれば、外交的ボイコットは「偽命題」ということになる。

外交的ボイコットを行うと高らかに発表した一方で、ホワイトハウスの報道官は、外交的ボイコットは米国選手団の派遣には影響せず、選手らを全面的に支援するとも表明した。どれほど矛盾していて、どれほど偽善的であるかは、このことだけを見てもその全貌を推して知ることができる。

われわれは、米国の下手なパフォーマンスに付き合う必要はない。（翻訳・編集/柳川）