韓国、中国の製造業自給率向上で貿易競争の優位性失う―米華字メディア

Record Korea    2021年12月9日(木) 6時20分

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7日、多維新聞は、過去10年の中国の製造業自給率の向上により、韓国は貿易競争の優位性を失いつつあると伝えた。

2021年12月7日、米華字メディアの多維新聞は、ここ10年の中国の製造業自給率の向上により、韓国との激しい貿易競争が起きていると伝えた。

記事は最初に、韓国貿易協会の下部組織である国際貿易通商研究院が7日に発表した「中韓国交正常化30周年における貿易構造の変化と啓示」という報告書の内容を引用し、「長期にわたる工業政策により、中国は2010年に世界の工場として台頭し、徐々にハイテク産業へとモデルチェンジを加速させた」「韓国と中国は輸出品目の類似度指数(Export Similarity Index)が上昇しており、両国の輸出品目の類似性が高いほど、競争はより激しくなっている」と指摘した。

記事によると、化学工業、自動車、機械など「ミドルテクノロジー」の産業分野で、韓国と中国の輸出類似度指数は、21年で0.39を示しており、11年の0.347から0.043ポイントも上昇しているという。また、宇宙工学、医療、コンピュータ、電子通信のような先進技術産業の分野における対米国、対ASEAN諸国輸出の中韓両国の類似度は21年で0.427を示しており、11年の0.369から0.058ポイントも上昇しているという。

記事は次に、中韓両国間の貿易の変化について紹介。化学工業、自動車、機械などのミドルテクノロジー分野における韓国の対中輸出額は、11年の313億ドル(約3兆5530億円)から20年は145億ドル(約1兆6460億円)まで減少しており、先進技術産業の分野でも52億ドル(約5900億円)減少しているという。

記事は最後に「貿易競争の優位を示す係数が示すように、韓国は過去10年間でハイテク産業における中国への優位性を失いつつある」「同時に、韓国の主な製造業の原材料における対中依存度も日増しに増えている」と論じた。(翻訳・編集/原邦之

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