人民網日本語版 2021年12月10日(金) 11時50分
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世界的なインフレの影響が複数の国に波及しており、衣食住・移動交通の多くの面で、人々は「何もかもが値上がりしている」と肌身に感じている。
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最近、世界的なインフレの影響が複数の国に波及しており、衣食住・移動交通の多くの面で、人々は「何もかもが値上がりしている」と肌身に感じている。
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■通貨が大幅値下がり、大勢の外国人観光客が買い物に押し寄せる
トルコでは通貨のリラが暴落し、外国人から見るとトルコの商品価格はどんどん魅力的なものになっている。この1カ月ほどの間に、ブルガリアと国境を接するトルコ西部の都市エディルネでは、ブルガリアからの観光客や買い物客が次々にやってきて買い物する様子が見られるようになった。
ブルアガリアから来た観光客のレベントさんは、「ブルガリアより、ここの商品の方が30%から40%安い」と話した。
1カ月ほど前には、ブルガリアの通貨レフは1レフで5.7リラにしか交換できなかったが、今はほぼ8リラに交換できる。1カ月でレフの対リラレートが約40%上昇したということだ。
■食品価格の大幅上昇で、飢えに直面する低所得層
通貨下落がもたらすインフレにより、多くの生活必需品が大幅に値上がりすることになる。韓国では食卓の中心のキムチの原材料が大幅に値上がりした。現在の白菜1個の全国平均小売価格は4542ウォンだが、昨年は3000ウォンほどで、50%以上値上がりしたことになる。肉の輸入価格も大幅に上昇し、以前は1キログラム1万5000ウォン前後だったのが、今は3万5000ウォンに跳ね上がった。
トルコでは、急速な物価上昇に伴って、「手元のお金だけでは足りなくなった」と感じる人がますます増えている。イスタンブールで屋台を経営するデリア・ダグルさんは、「今ほど悲惨な暮らしは経験したことがない。寝て、起きると、値上がりしているんだよ。5リットル入り食用油を1缶買って40リラ払い、また買いに行ったら80リラ、その次はさらに100リラになっていた」と話した。
■世界の複数の国で不動産価格が10年ぶりの大幅上昇
住まいについて見ると、今年は年初以来、世界の複数の国で住宅価格が10年ぶりに大幅上昇した。データによると、2021年第2四半期(4-6月)時点で、世界の平均住宅価格が前年同期比9.2%値上がりし、中でもニュージーランドは25.9%上昇、米国とスロバキアは18.6%上昇、トルコはさらに高く29.2%上昇して世界一だった。
■今年は世界全体でインフレ率が10年ぶり記録更新
データによると、21年には世界の80を超える国と地域のインフレ率が5年近くぶりに記録を更新し、世界全体でインフレ率が4.3%に達し、10年ぶりの最高を更新する見込みだ。このうちユーロ圏の消費者物価指数(CPI)は11月に同4.9%上昇して、過去25年間で最大の上昇幅になった。米国の10月のCPIは同6.2%上昇し、31年間で最大の上昇幅だった。分析によると、経済回復を促すため、米国を始めとする西側諸国は流動性を大規模に放出し、昨年3月には米国が極めて強力な財政活性化プランと超金融緩和政策を打ち出した。
米ニューヨーク大学レナード・N・スターン・スクールのニコラス・オイコノミディス教授(経済学)は、「実際にはこんな政策は必要ない。これは必ずインフレを引き起こすからだが、一部の国は引き続き拡張型の財政政策を維持している。特に米国がそうで、今はコントロールを失っている状態だ」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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