人民網日本語版 2021年12月12日(日) 15時40分
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夜はなかなか寝付けず、日中は眠くて頭がすっきりしないというのが、都市で生活する多くの人の現状かもしれない。
夜はなかなか寝付けず、日中は眠くて頭がすっきりしないというのが、都市で生活する多くの人の現状かもしれない。「2020年中国睡眠経済報告」などの関連研究によると、2020年、睡眠関連の業界の市場規模は4000億元(約7兆2000億円)を上回り、2030年には1兆元(約18兆円)を超えるとみられている。北京青年報が伝えた。
現在、「快眠サポート」関連の商品やサービスは、スマート電子製品や日用品、アロマグッズ、オーディオアプリなどに至るまでバラエティーに富むようになっている。中でも、睡眠障害緩和の手段の一つである「眠れる音楽」はますます人気になり、関連企業が一層重視するようになっている。
音声コンテンツ配信プラットフォームの「蜻蜓FM」が発表した「睡眠音楽研究白書」によると、75%の人は、睡眠不足や睡眠の質が悪く悪夢を見やすかったり、目が覚めやすかったり、なかなか寝付けないといった睡眠に関する問題を抱えている。そして睡眠時間が8時間未満の人は76.5%以上を占めている。男性は特に寝る時間が遅い傾向にあり、男性の27%が「夜12時以降にやっと寝付ける」と答え、男性の睡眠時間で最も割合が高かったのは「6時間未満」だった。
次第に「社畜」の段階へと進みつつある95後(1995~99年生まれ)は、「夜が更けるほど盛り上がる」と考えるZ世代(1995年代後半から2009年生まれの世代)の中核を担い、半数以上が、電子機器の使用を止めるのは夜12時以降になってからと答え、夜更かしが習慣となっている。一方、90後(1990年代生まれ)や80後(1980年代生まれ)はすでに「健康志向」の道を歩み始めており、夜12時前に就寝する割合が上昇傾向にある。
■不眠症の57%「快眠サポート音楽を聴く」
不眠に悩んだ時、以前なら寝る前に瞑想したり、足湯をしたり、適度に運動したりするという人が多かったものの、そこに、快眠をサポートしてくれる音楽を聴くというのが新たな選択肢として加わっている。調査によると、00後(2000年以降生まれ)は、寝る前に瞑想して心地よく眠りにつけるようにするという方法を最も好んでいるのに対して、90後はすでに「健康志向」になっており、寝る前に足湯をして不眠を改善する人が22.3%と、00後の2倍に達した。また、80後の28.9%が夜にジョギングなど適度な運動をして、睡眠の質向上を図っていた。一方、不眠に悩んでいる人の57%が快眠をサポートしてくれる音楽を聴くと答えた。
音楽を聴いて心地よく眠ろうとするというのは生理的にも、心理的にも、根拠がある信頼できる方法だ。
生理的な面を見ると、音楽を聴くと、体の組織細胞で同期現象が起き、体のリズムを調整することができる。また、音楽の音波は中枢神経や内分泌系に良い刺激を与え、新陳代謝促進が期待できる。
心理的な面を見ると、音楽は感情に影響を与えると同時に、聴く人を音楽の世界に導き、イライラなどの不快な気分を緩和してくれる。
また、音楽は「雑音をシャットアウト」して、快眠をサポートしてくるという効果もある。適度の大きさで音楽を流すと、周りの雑音が聞こえなくなり、脳にとって聞きなれた心地よい音調が快眠へと導いてくれるのだ。
しかし、全ての音楽が快眠へと導いてくれるわけではない。快眠サポート音楽は、その作り方やスタイルの面で、他の音楽とは全く異なる。音楽の構造を見ると、快眠サポート音楽には「平穏さ」という特徴がある。作品が表現する感情や旋律、リズムが平穏で、耳にこびりついて離れないというタイプの音楽ではない。
快眠に導いてくれる音楽の特徴を考えると、ライトミュージック、一部のクラシック音楽、オルゴール、ホワイトノイズ、自然の音などが、それに適した音楽のタイプとなっている。調査研究では、不眠症に悩む人に最も人気なのはライトミュージック(49%)で、以下、自然の音(26%)、クラシック音楽(10%)と続いた。快眠サポートアプリの宣伝の影響で、若者の間ではホワイトノイズも人気が高まりつつある。
フィードバックの結果によると、ユーザーの8割が「快眠サポート音楽の効果ははっきりしている」と感じていた。快眠サポート音楽を聴くと30分ほどで眠りにつける人の割合は49.4%であるのに対して、聴かずに30分ほどで眠りにつける人は38.4%と、大きな差があった。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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