中国の若者の間で絶大な影響力を誇り、多彩な才能の持ち主としても知られる歌手で俳優のワン・イーボー（王一博）が故郷・河南省洛陽市の「文化観光イメージ大使」に任命された。中国メディアの澎湃新聞が11日付で伝えた。

ワン・イーボーと言えば、貴族の青年・百里弘毅（バイリー・ホンイー）を演じる新ドラマ「風起洛陽」の配信が今月1日にスタート。同作品は則天武后が皇帝に即位してから、洛陽に都を移し「神都」と改称した後、武后を倒そうとする陰謀から起こるさまざまな難事件を主人公らが解決し、洛陽に平和を取り戻すというストーリーで、ワン・イーボーの他、ホアン・シュエン（黄軒）、ビクトリア（宋茜/ソン・チエン）らが主演している。

記事によると、洛陽市の文化・観光当局は8日、公式サイトで「ワン・イーボー氏に『洛陽文化観光イメージ大使』の称号を授与した」と発表。「風起洛陽」のヒットに触れた上で、近年、故郷を離れて活躍するワン・イーボーだがさまざまな形で洛陽を宣伝していると紹介し、昨年9月の人気バラエティー番組「天天向上」では洛陽の美しい景色やグルメをラップで宣伝したことなどを説明した。また、「ドラマの配信によって若い層に対する洛陽の吸引力は高まり続けると期待している」とした他、ワン・イーボーが同作品への参加を通して洛陽の歴史、文化、観光の宣伝に積極的な役割を果たしているとの見方を関係責任者が示したことも説明した。

市は現在、「青年友好型都市」の建設に力を注いでおり、ワン・イーボーの大使就任はこれを後押しするとの期待が持たれている。（翻訳・編集/野谷）