「南京大虐殺」の映像、あまりの残虐さに泣き出す児童たち、保護者がクレーム―香港

Record China    2021年12月14日(火) 23時20分

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13日、観察者網は、香港の小学校で「南京大虐殺」の映像を見た児童が泣き出し、保護者からクレームが出たと報じた。写真は南京大虐殺記念館。

2021年12月13日、観察者網は、香港の小学校で「南京大虐殺」の映像を見た児童が泣き出し、保護者からクレームが出たと報じた。

記事は、香港特別行政区政府教育局が11月22日、区内の学校に対して12月13日の「南京大虐殺被害者国家公祭日」に関連し、国歌斉唱や黙とう、関連映像の放送などの関連活動を実施して、児童や生徒の「南京大虐殺」に対する全面的な認識、国民意識、民族や国に対する責任感を培うよう提唱したと紹介。同局から提供された関連教材の一つである約5分間の映像には、「旧日本軍が子どもや高齢者を強制的に連行したり、平民を濠の中に落としたうえで銃殺したり、南京市街を焼き払ったりする様子」が約45秒間含まれていたと伝えた。

そして、屯門にある小学校で9日に道徳の授業としてこの動画を1年生の児童に見せたところ、一部の児童が恐怖のあまり泣き出し、その後保護者から「映像は小学生、中学生には不適切」「帰宅した子どもがずっと塞ぎ込んでいる。教育局は学校向けの映像や教材を見直すべき」とのクレームが出たと紹介した。

その上で、この小学校では13日の追悼活動終了後に児童のメンタルケアを行う機会を設けることを発表するとともに、保護者に対して子どもの様子に留意し、必要があれば学校がっ実施するメンタルケアを受けるよう呼び掛けたとしている。

また、教育局も12日にこの件について反応し、「全ての学校、全ての学年、クラスに対しておしなべて映像を流すよう規定したわけではない。学校には実際の状況、子どもの年齢や心理発達レベルを判断した上で、関連教材を柔軟に取り入れてもらいたい」とコメントするとともに、「抗日の歴史を学ぶのはカリキュラムの一環であり、その目的は戦争の苦難、大虐殺という国難、世界が日本軍の侵略を非難していること、軍民が一丸となって日本に抗ったこと、そして平和を大切にすることを子どもたちに認識させることである。歴史は歴史であり、回避はできない。局としても学校で使用するための適切な教材を増やし、改善していく」と述べたことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

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