中国河北省で実の子ども5人を売っておよそ18万元（約320万円）を受け取った男に、懲役10年の判決が下った。

報道によると、楊（ヤン）被告は2012年から2020年にかけて妻との間にもうけた男児2人、女児3人の計5人を2万元（約35万円）から8万元（約140万円）で他人に売り渡し、計18万元の利益を得た。

同省張家口市蔚県の人民法院（裁判所）はこのほど行われた裁判で、楊被告に懲役10年、罰金1万5000元（約26万円）、政治的権利2年間剥奪および違法に受け取った18万元の追徴を命じられた。

中国のネットユーザーからは、「人でなし」「子どもを何だと思っているのか」「10年は短すぎる」「買い手はどこにいった？買い手も同罪だろう」といった声や、「妻も共謀していたのか、それとも強要されたのか…」「妻が被告になっていないのなら、おそらく強要されたか、身体的または精神的に障害があったかだろう」といった声が上がっている。

また、「実の子にもこれだ。代理出産なんか認めた日にはどうなることか」「代理出産を認めたらこういう事件がもっと増える」と懸念を示す声も出ている。最近、脱税により封殺された女優ジェン・シュアン（鄭爽）が米国での代理出産でもうけた子どもの育児を放棄したと報じられた際、中国で代理出産の是非が議論になっていた。（翻訳・編集/北田）