米韓通貨スワップ終了へ=韓国内では不安の声噴出「それだけ仲が悪化?」「日韓スワップに続いて…」

Record Korea    2021年12月16日(木) 14時20分

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16日、韓国メディア・韓国経済などによると、韓国銀行は米連邦準備制度理事会と締結した期限付き通貨スワップ契約について「予定通り今月31日の契約満期日に終了する」と発表した。写真はソウル。

2021年12月16日、韓国メディア・韓国経済などによると、韓国銀行は米連邦準備制度理事会(FRB)と締結した限度額600億ドル(約6兆8460億円)の期限付き通貨スワップ契約について「延長協議が物別れに終わったため、予定通り今月31日の契約満期日に終了する」と発表した。

韓国銀行は「通貨スワップ契約締結以降、国内外の金融・経済の状況が危機を脱し安定を維持していることが契約終了の背景」と説明。また「米韓通貨スワップ契約が終了しても、最近の金融・外国為替市場の状況、強化された外貨流動性の対応力などから判断して、韓国の外貨為替市場に及ぼす影響は大きくないとみられる」と述べたという。

今年11月末基準の韓国の外貨準備高は4639億1000万ドルで、昨年3月末(4002億1000万ドル)より大幅に増加した。

また、最近の韓国内の銀行の外貨流動性が良好な状態を保っている上、CDSプレミアムや外貨借り入れ加算金利などが低い水準を維持するなど外貨借り入れ環境も安定しているという。

韓国銀行は「米韓通貨スワップ契約を通じて供給された資金は計198億72000万ドルで、昨年7月に全額返済して以降、現在まで需要がない状況だ」と説明したという。

なおFRBは14、15両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合を終えた後に声明を発表し、「インフレーションの懸念が高まっており、これに対応するためテーパリング(量的緩和の終了)を2倍に加速する」とした。また2022年には最低3回利上げするシナリオを示した。こうした動きに対し韓国内では「国際金融市場の不安定性が高まっており、米国の急激な利上げにより韓国も相当な衝撃を受ける可能性があるため、米韓通貨スワップを延長して備えなければならない」と主張する声が高まっていたという。

このニュースを受け、韓国のネットユーザーからは「これは思っているより深刻な問題だ」「それだけ米国との仲が悪化しているということ」「北京五輪の外交ボイコットに参加しなかったから米国も腹が立ったのだろう」「文政権が反米親中政策をしているから仕方ない」「日韓通貨スワップに続いて米韓通貨スワップも終了。リラ貨が大暴落のトルコとは大規模通貨スワップを締結。これが文政権のレベル」「韓国のウォン貨が安定しているのは複数の国と締結したスワップのおかげなのに、米国との契約が終了したら他の国も終了させようとするだろう。そうなれば無分別に国債を乱発した韓国は大変なことになる」など不安の声が殺到している。(翻訳・編集/堂本

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