「福島原発事故の放射性物質は北極海まで到達」との研究に中国外交部がコメント

人民網日本語版    2021年12月16日(木) 16時30分

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中国外交部の15日の定例記者会見で、趙立堅報道官が福島原発汚染水の海洋放出に関する質問に答えた。

中国外交部の15日の定例記者会見で、趙立堅(ジャオ・リージエン)報道官が福島原発汚染水の海洋放出に関する質問に答えた。

【記者】「日本・海洋研究開発機構の熊本雄一郎主任研究員がこのほど、2011年の福島原発事故で海洋に流出した放射性物質セシウム134が約8年後には北極海内部に到達していたという研究結果を発表した」との共同通信の報道について、中国側としてコメントは。

【趙報道官】福島原発事故で漏出した放射性物質の北極海での検出を確認した研究報告は、これが初めてではない。11月に筑波大学の研究者が発表した研究成果でも、福島原発事故由来の放射性物質セシウム137が北極海で検出されている。

これら日本側の学者の研究結果は、福島原発事故で漏出した放射性物質がすでに太平洋や北極海にまで拡散しており、その影響は全世界の海域に及ぶ可能性が高いという事実を示している。日本側の計画通り120万トン余りの福島原発汚染水が太平洋に放出されれば、海洋環境に対する影響は地域だけでなく全世界的なものとなる。この悪しき結果は、日本一国で負えるものなのか?

福島原発汚染水の海洋放出は、日本一国の問題ではなく、日本が勝手に決めることはできないということを、重ねて表明する。日本側は、周辺諸国や国際社会の懸念に真摯に耳を傾け、海洋環境と人類の健康に対して責任を負う姿勢に基づき、原発汚染水の海洋放出という間違った決定を撤回し、海洋放出の準備作業を進めるのを止めるべきだ。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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