Record Korea 2021年12月19日(日) 17時30分
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16日、韓国・東亜日報は、大統領選が近づく中、問題が起きるたびに即座に謝罪する候補の「ロー・キー対応」に注目した。写真は李在明氏のFacebookより。
2021年12月16日、韓国・東亜日報は、大統領選が近づく中、問題が起きるたびに即座に謝罪する候補の「ロー・キー対応」に注目した。
ロー・キー(low-key)は「控えめなさま」を表わす言葉。記事によると、与党「共に民主党」の大統領候補・李在明(イ・ジェミョン)氏は同日、長男の不法賭博問題について「父として息子と一緒に頭を下げておわびする」と謝罪した。 長男も「当事者としてすべてのことに責任を負い、罪滅ぼししたい」と述べたという。
李氏が本人や親戚・姻戚関連の問題に対し謝罪したのは今回が初めてではない。大統領選出馬宣言をした今年7月1日には、兄嫁に対し暴言を吐いた問題について「私の未熟な部分を許していただきたい。申し訳ない」と涙ぐみながら謝罪した。その後、弁護士時代に甥の殺人事件を弁護したことに対しても「親戚の中で私が唯一の専門家なので避けることができなかった」とした上で「弁護人としての役割もあるが、被害者に対しては依然として遺憾で申し訳なく感じている」と繰り返し謝罪したという。
記事は「李氏が問題が起きるたびにすぐさま”鎮火”に乗り出すのは、波紋を最小限に抑えるため」とし、「マニフェスト面で保守系最大野党『国民の力』の大統領候補・ 尹錫悦(ユン・ソギョル)氏との格差を縮めている状況の中、家族問題でブレーキがかかってはいけないという判断からだ」と説明している。
与党は最近、尹氏の夫人に関わる虚偽経歴疑惑問題への攻勢を強めていた。そのため李氏の家族問題が浮き彫りになったことに対し戸惑いの声も出ているという。与党関係者は「謝罪すべき部分は潔く謝罪し、尹氏側との差別化に乗り出すしかない状況」と述べたという。
これを受け、韓国のネット上では「一言謝ればそれでおしまい?」「甥っ子を弁護したことが問題なのではなく、自分のイメージを守るために甥の凶悪犯罪をデートDVに美化したこと、自分の前科には非常に寛大なところが非難されてる」「自分の家のこともしっかりできない人が大統領になる?そんなことはあってはならない」「謝罪したから何?候補を辞退すべき」と李氏に対し厳しい声も上がっているものの、それ以上に「虚偽経歴より億単位の賭博の方が1000倍マシ」「李氏はすぐさま謝罪したけど、尹氏は感情的に弁明」「野党側の問題の方が重大すぎて逆効果」「尹氏側は責任逃れに忙しいようだ」など尹氏への批判の声が多く見られる。
その他「政治家はみんな他人に厳しく自分に甘い。謝罪など必要ないんじゃない?」との意見も見られた。(翻訳・編集/松村)
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