人民網日本語版 2021年12月19日(日) 19時0分
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ショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」で最近、「張同学」さんの動画を見る人が増えている。
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ショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」で最近、「張同学」さんの動画を見る人が増えている。ビデオブロガーの李子柒(リー・ズーチー)さんの動画は人々が理想とする美しい田園生活を表現しているとするならば、「張同学」さんと彼が撮影する農村生活はより素朴でありのままの暮らしだと言えるだろう。
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「遼寧省営口の農村で暮らす独身男性」。現実において、このようなプロフィールは珍しくもないだろう。ところが、動画で現地の生活を記録するとまた違った趣があるかもしれない。「張同学」さんの動画アカウントのフォロワー数は1600万人を超え、連日TikTokの人気ランキング入りしている。さらには、「張同学はなぜこれほど人気があるのか」「張同学の動画編集テクニック」なども人々の分析対象になっている。
内容だけを見ると、「張同学」さんのショート動画はシンプルで、自分の毎日の農村生活を記録しているにすぎない。朝は自然に目覚め、花柄のカーテンを開けて天気をチェック。起きたら家の猫、犬、鶏に餌をやる。そして電気三輪自動車に乗り、仲間の二涛さんを誘い、店で肉を買って料理する、といった内容だ。
だが、ネットユーザーは「張同学」さんの動画の撮影と編集テクニックはプロのものと分析している。スマホ撮影による一人称視点で没入感を生み、三脚で固定した撮影により客観的な視点で全貌を示す。1つの動きを複数の角度から撮影する。7分ほどのショート動画には200以上のカットが含まれ、見ているうちにすっかり病みつきになってしまうという人も多い。
また、「張同学」さんの動画は、かつての北方の農村生活の様子を再現しているとの声もある。シンプルで楽しく、見ていると癒やされ、ストレス解消になるという。
「張同学」さんが撮影している農村の風景は非常にリアルだ。窓に置いたレンガの下に鍵をしまうシーンは、都市のカードキーで入る高層マンションで暮らす人の心を打つ。都市にはない安全さを感じさせるからだ。
「張同学」さんは動画の中で、自分はただの農村の住民で、普段から自然風景や、故郷の人々と風情、故郷のおいしい料理を撮影して、ショート動画を通じて多くの人に農村の生活を理解してもらいたいだけだと語っている。
ショート動画の時代に「張同学」さんが有名になったのは自然の流れだとも言えるだろう。ショート動画によって、一般の人でも自分をアピールするより多くのチャンスを手にしたからだ。お金がなくてもスマホが1台あれば自己表現でき、人に喜んでもらえる作品を作れる。しかし、誰でも簡単にできるからこそ、創意工夫やオリジナリティーがより重要になってきている。
なぜ、李子柒さんや「張同学」さんのように農村生活を題材とした作品が好まれるのだろうか。
コンテンツが優れているということもあるが、それが現代社会の特質でもあるということも理由だろう。多くの人が故郷を離れて広い社会に飛び込み、家庭のため、将来のために奮闘している。そうやって前進し続ける多くの人々に、ショート動画の中の農村は一休みする時間を与えてくれる。動画配信者のカメラを通して「理想の生活」を垣間見て、まるで自分もそんな生活を送っているような満足感を得る。多くの人が農村にいた頃は、都市の生活は憧れの対象でしかなかった。しかし大多数の人が都市で暮らすようになると、新たな目で農村を見ようとするようになる。人々は農村を立ち遅れの象徴だと思わなくなり、自分の生まれた場所として懐かしみ、よりフラットな目線で見るようになっているのだろう。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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