韓国防衛産業の地位が急上昇?コロナ乗り越え輸出好調

Record Korea    2021年12月20日(月) 6時10分

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17日、韓国・ニュース1は「新型コロナウイルスの影響で萎縮していた韓国防衛産業の輸出の道が開かれつつある」と伝えた。資料写真。

2021年12月17日、韓国・ニュース1は「新型コロナウイルスの影響で萎縮していた韓国防衛産業の輸出の道が開かれつつある」と伝えた。

防衛産業業界によると、「韓国型パトリオット」と呼ばれるミサイル迎撃システム「天弓(チョングン)2」が来年上半期、4兆ウォン(約3828億円)台規模で輸出される見通しだ。アラブ首長国連邦(UAE)国防省は先月、Twitterで「天弓2」の購入を進めていることを明らかにしている。韓国の防衛産業史上、最大規模だという。「天弓2」は国防科学研究所の主導でLIGネクスウィン、ハンファシステム、ハンファディフェンスなどが協力・開発した最新システムで、最大射距離40キロメートル、発射体(誘導弾)1発当たりの価格は15億ウォンに達する。

また、現代(ヒュンダイ)ロテムはノルウェー政府が進めている約1兆6000億ウォン規模の次世代戦車事業を獲得するために、既存の「K2」戦車をノルウェー向けに改造した「K2NO」を開発した。さらに受注の可能性を上げるため、営業・生産・設計などの実務担当者を現地に派遣しているという。ノルウェー政府は昨年10月、「K2」とドイツの戦車「レオパルト」のどちらかを入札で選択すると明かしている。来年2月から性能試験評価が行われる予定で、早ければ25年の陸軍配備を目指しているとされる。

ポーランドが約800両の戦車を新規導入するという次世代戦車事業の受注にも期待がかかっているという。事業規模は10兆5000億ウォンで、現代ロテムは「K2黒豹(フクピョ)」を基盤とした次世代主力戦車「K2PL」モデルを提案している。さらに、全体規模が20兆ウォンに達する見通しのインド陸軍の次世代戦車導入プロジェクトFRCV(Future Ready Combat Vehicle)の受注も狙っているほか、最近はエジプト政府とも「K2黒豹」輸出交渉に入ったと伝えられる。

さらに、韓国航空宇宙産業(KAI)は事業規模が約1兆1300億ウォンに達するマレーシア軽戦闘機導入事業向けの「FA50」輸出に総力を上げている。「FA50」は既存の超音速高等訓練機「T50」を改造した軽攻撃機で、1機当たりの価格は約490億ウォン。過去にフィリピンに12機、イラクに24機を輸出した実績がある。

KAIは韓国政府と共同で、1000機の輸出達成目標を掲げドバイのエアショーでイベントを行ったほか、最近ではコロンビア、ペルーなど南米でも受注マーケティングを展開している。コロンビアは老朽軽攻撃機「A37」24機の入れ替え(約1兆1840億ウォン規模)を進めており、KAIは空対空・空対地武装と航続距離を拡張した輸出型「FA50」を提案している。先月には政府代表団がコロンビア国防相らと面会し、防衛産業協力について協議した。ペルー空軍も24機の超音速計攻撃機獲得事業を計画しており、10月に開かれた防衛産業展示会「SITDEF2021」では、カスティジョ大統領がKAIのブースを訪問し、性能改良型「FA50」に関心を示したという。ペルーは過去に基本訓練機「KT1P」20機を導入している。

ストックホルム国際平和問題研究所(SIPRI)が今月初めに発表した報告書によると、ハンファエアロスペース、KAI、LIGネクスウィン、株式会社ハンファの4社が、100大軍事企業に名前を連ねているという。4社の販売額は前年比4.6%増の65億ドル(約7400億円)を記録した。記事は「K防衛産業の地位は次第に高まっている」と評している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「すばらしいね。全ての受注が成功することを期待しています」「世界地図の中に小さく描かれている国が、いまや世界に武器まで輸出する国防技術力をそなえるなんて。大韓民国、万歳!」「先進国の象徴である武器輸出を韓国が成し遂げるとは。心から誇りに思う」「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は国防費を大幅に増やした。その比率を維持していくと、日本の国防費も超えることになる。功過はあるが、国防技術、国防力の強化においては、よくやったと言える」「他のことはともかく、自主国防は文政権が一番だな」「半導体、LNG船、携帯電話、テレビ、家電など、世界トップの製品が多いうえに、K-建設、K-POPに続き、食料品の輸出も急増している。最も価格が高い防衛産業輸出まで増えているなんて、韓国は本当にすばらしい」「韓国の国力は驚きの成長を遂げている。大韓民国、ファイト」など、喜びの声が殺到している。(翻訳・編集/麻江)

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