Record China 2021年12月19日(日) 14時40分
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中国・湖北省鄂州市内で18日午後4時半すぎ(日本時間)、高速道路高架が倒壊しする事故が発生し、12人の死傷が伝えられた。国家基準には合致していたが、同様の事故は過去にも多発していたという。
中国・湖北省鄂州市内で18日午後3時半すぎ(日本時間同日午後4時半すぎ)、高速道路高架橋が倒壊する事故が発生し、日本時間19日朝までに12人の死傷が伝えられた。専門家によると、国家基準に合致したつくりだったが、同様の事故は過去にも多発していたという。
死亡したのは4人で、うち2人は路上にいた作業員、1人は倒壊に巻き込まれて地上に落下したトラックの乗員だったという。残りの1人については報道や発表が見当たらない。同事故では他に8人が負傷した。落下した自動車に閉じ込められて救出された人が複数いたとされる。
中国メディアの澎湃新聞によると、橋梁建築の専門家は、倒壊した高架部分は、一本柱脚式の橋梁だったと指摘。橋梁建設における通常の構造であり、柱脚部分が占めるスペースが小さいために、橋梁の下の道路の見晴らしをよくすることができるなどで、インターチェンジ部分の橋梁によく使われているという。同専門家は「同類の橋梁は国家基準・規範に合致している」と述べた上で、「この種の橋梁はねじれなどに対する抵抗力がやや劣る」と説明した。
同専門家によると、同様の構造の橋梁はこれまでに何度も、ねじれて破損する事故を起こしていた。そのため、早い時期に建設された同様の橋梁には、補強や改良工事が行われている。ただし、補強などの工事がすべての橋で完了したわけでない。
同専門家は鄂州市内で発生した事故について、通行する車両が同じ車線に集中したために、ねじれをもたらす重量に耐えられなくなって倒壊した可能性があるとの見方を示した。
倒壊した高架部分は2010年に完成した。澎湃新聞が入手した情報によると、49トンの重量制限があったが、倒壊した当時には、198トンの変電装置を積載した車両が通行していた。また、13年に発表された、同様の構造の橋梁の倒壊を防止する方法についての論文は、「通行車両の重量制限を、絶対に順守せねばならない」と論じていた。
中国では同論文の発表以前にすでに、同様の橋梁が傾いたり倒壊する事故が多発していたという。(翻訳・編集/如月隼人)
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